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母による子殺しをテーマとした小説には何がありますか?

kinokuniya1977さん

母による子殺しをテーマとした小説には何がありますか?

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thegoo151さん

「ミステリーの系譜」 松本清張 (中公文庫)
三件の犯罪事件のノンフィクション・ルポ。

第二件『肉鍋を食う女
昭和二十二年二月頃、長野県尾沢村の天野秋子は継娘トラを殺害、その肉を山羊の肉と称して三人の子供と食べてしまった。

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>天野秋子
昭和20年、群馬県のある村で起こった事件である。
天野朝吉と、妻の秋子は再婚同士であった。
誰がめあわせたのかは不明であるが、2人共に精神薄弱だった。
しかも夫の朝吉は怠惰で、家族はいつでも飢えていたが
秋子には内職をする知能もなく、いつもなすすべもなくぼんやり家の真ん中に座りこんでいるだけであった。
子供は4人いたが、そのうち3人は秋子の連れ子で、一番年長のトラが朝吉の連れ子だった。
トラもまた、精薄である。
いかに戦時中とはいえ、その頃の山村は都会とは違い、食料にこと欠くようなことはなかったはずだ。
ただしそれは、朝吉がまともに働けば、の話である。
一家は食事のほとんどを近隣の「ほどこし物」に頼って生きていた
しかし、あげてもあげても無計画にずぐ食いつくし、
またすぐ悪びれもせずに食べものをせびりに来る天野一家は、じきに周囲にももて余されるようになった。
事件の起きる前日、秋子は近所の主婦に「これっきりだよ」と言われながら、わずかばかりの大根をもらった。
秋になって、終戦からようやく人々が立ち直りかけたころ、巡査が戸籍調べに村をまわりはじめた。
空襲や移動などで、行方不明の人間が多かったからである。
巡査が天野家にたどりつくと、子供が3人しか見当たらなかった。
「トラはどこへ行った?」と巡査が訊くと、
秋子はぼんやりした顔で「空襲で死にました」と答えた。
この夫婦にもとより死亡届など出せるはずもない。
代わって届を出してやろうかと巡査が詳しいことを尋ねると、夫婦は同じことを繰り返すばかりだった。
しかし巡査はその時、ある予感めいたものを感じた。
色々問いつめてみると
秋子は「じつはトラは病気で死んだんだけれど、お金がなくて葬式も出せないから、庭に埋めた」というようなことを答えた。
巡査はそれを署に知らせ、警部補がやって来た。
警部補が秋子を取り調べてみたところ、あちこちに綻びが出てきた
どうやら彼女が継子のトラを疎んじていたらしいことも、迂遠ながらわかってきた。
ころやよし、とみた警部補はいきなり秋子を怒鳴りつけた。
「おい秋子、おまえ嘘をついてるな。トラはどうして殺したんだ!
秋子はびくりとし、しばらく困ったように下を向いていたが、やがてこう言った。
「食っちゃった」
「食ったって、なにをだ」
「トラを食っちゃった
秋子は飢えの中、しきりと食べ物をせがむトラがむらむらと憎くなったのだと言う。
それでなくともトラは人一倍よく食べたし、知能が低いだけに家族への遠慮もなかった。
朝吉もそうだが、トラも目の前にあるものなら1人で食ってしまう
秋子は暴れるトラを戸棚に押し付けて絞め殺し、継子の肉で肉鍋を煮た。
その鍋は、4~5日ほど続き、一家の腹を満たした。
当時の弁護士の言葉はこう残っている。
「あの事件は珍しいから現場まで行ってみたんです。
私が小屋に入ったときはまだ鍋がそのまま置いてありました。
その時に見たのは、曲がった膝がまるごと鍋に突っ込んであるんです。
しかも煮えた手足は垢まみれでした。
犯人の秋子は悪びれた様子もなく、いつもヘラヘラうす笑いしていたように思います」
朝吉は娘が「殺されて食われた」と聞いても、別段悲しい顔ひとつしなかった。
秋子は心神喪失を認められず、懲役15年の刑となった。

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win98tsukaiさん

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