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溶解時の体積変化ってどういう原理なんですか?

yhmtakさん

溶解時の体積変化ってどういう原理なんですか?

溶液の調製を行う際、必要量の試薬に、必要量よりやや少な目の水を加えて溶解させ、あとから不足分の水を加えるよう指導されました。

ということは、溶解によって体積が減るだけでなく、増えることもあるということですよね?
溶解によって体積の変化は、いったいどんな原理からでしょうか。

もしよければ、具体的に減る物質と増える物質の例を挙げて、詳しく解説していただけるとありがたいです。


コインでお礼というのもちょっとアレですが、もっともわかりやすかった回答にはコイン500枚を贈らせていただきます。
よろしくお願いします

補足
「部分モル体積」について調べていると、物質を溶解させたときに生じる陽イオンと陰イオンとで、
陽イオンによる体積変化について「体積減少効果が云々」、陰イオンによる体積変化については「体積増大効果が云々」と書かれていました。

部分モル体積の表を見ると、陰イオンに関してはすべて体積が増える正の値となっていたのですが、これはなぜでしょうか。

よろしくお願いします

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marubooroxさん

水の場合には、水分子が水素結合して綺麗につながっていますので隙間の多い構造をしています。
多くのものはこの隙間に入り込むため、水に溶かした後の体積は元の体積の単純合計よりも減るものが多く存在します。
逆の例は今手元に資料がありませんのですぐに思いつきませんが、
例えば強く結合した結晶水を多量に含む結晶では、溶解時に水が放出され、
水分子同士ないし水分子とイオン間の距離が大きくなるため体積が増加するものがあるだろうと予測できます。
セシウムイオンも水の構造を破壊してしまうために、トータルでの体積変化についてはわかりませんが
水の部分モル体積を増加させるのではなかったかと思います。

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moon_star_and3さん

溶解によって,体積が減ることもありますし,増えることもあります。たとえば,AnthraceneやPhenanthreneの溶解では体積が増えます。

「部分モル体積」を理解すると,疑問は解決されると思います。部分モル体積は,1モルの溶質を溶媒に溶かしたときの,溶液の体積変化(増加分)と定義されています。

この部分モル体積には,(1) 溶質分子のサイズと溶媒分子のサイズの差,(2) 溶質分子同士,溶媒分子同士,及び溶質・溶媒間の相互作用の強さ,が重要です。


(1) について: おおきな溶媒分子の液体は,「隙間」が多いために,小さな分子を溶かしても,溶液の体積変化は小さくなります。一方,同じぐらいのサイズであれば,入れた溶質の分だけ,溶液の体積が変化します

(2) について: 溶質分子と溶媒分子の大きさが殆ど同じだと仮定しましょう。このとき,溶質同士や溶媒同士の相互作用に比べて,溶質と溶媒の間の相互作用が非常に弱いと,溶質の周りに溶媒はできるだけ近寄らないようになるので(溶質から十分はなれたところの溶媒密度に比べて,溶質近傍の溶媒密度が低くなるので),溶かしたときに大きな体積変化がおきます(←ただし,エントロピーの効果もあるので,本当はもう少し複雑です)。 一方,溶質同士や溶媒同士の相互作用に比べて,溶質と溶媒の間の相互作用が非常に強ければ,溶質の周りの溶媒の密度が高くなるため,溶かすことによる体積変化は小さくなります。


marubooroxさんが指摘されているように,水は少し特殊(小さいのに隙間が多い)ですので,それを考える必要が有ります


なお,この部分モル体積については,いまだ完全に解明されているわけではなく,いまも国内外で研究が続けられています。

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  • 編集日時:2008/5/1 11:41:49
  • 回答日時:2008/5/1 11:28:04
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