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解決済みの質問

半導体結晶の伝導性の説明について・・・ 伝導性の説明が教科書を読んでもいまいち...

marg7123さん

半導体結晶の伝導性の説明について・・・
伝導性の説明が教科書を読んでもいまいちしっくりきません。

半導体結晶の結合要因は共有結合です。
共有結合は、最外殻の電子が隣の原子に属する電子とスピン反並行状態に
なることで近づき合い、結晶を構成するイオン同士を結合させています。
共有結合では電子は、あくまで金属のようにエネルギーバンドの中を運動するのではなく、
孤立原子のエネルギーレベルにあるという解釈だと思います。

それに対し、金属結合は電子の軌道が重なり合い、結晶中を動き回ることで
電子系全体のエネルギーを下げることが結合の要因となっています。
(孤立原子のエネルギー準位×電子の総数)>(バンドの下端~Efまで電子を詰めたときの電子全体のエネルギー)

しかし共有結合結晶である半導体の伝導性(非伝導性)の説明をするとき
バンド理論を使って、下のバンドが電子で満たされて上側のバンドが空っぽなので電場を
かけても伝導性を示さないという説明です。(バンド絶縁体)
この説明は、あくまでバンド理論なので電子が結晶中を自由に運動しているという
描像ですよね?
これは、上で説明した共有結合結晶における電子の状態とは相容れないものだと思うのですが・・・?

もちろんどちらも正しいと思いますが、両者がつながっていないような気がします。

*補足*
バンド理論において波数kを持つ状態は、kという方向に電子が運動している状態です。
このとき運動量が確定しているため、電子がどこに存在しているのかは
まったくわからない(どこにでも等しい確立で存在している)状態です。
共有結合結晶でイオン同士を結合させている電子が、このような”どこに存在しているのかはまったくわからない状態”
をとるというのが理解できません。
ちなみに、価電子帯にホールが入り込んだとき、ホールについては自由電子論のような
扱いができるのは理解できます。

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ベストアンサーに選ばれた回答

coffee_quantumさん

> 共有結合では電子は、あくまで金属のようにエネルギーバンドの中を運動するのではなく、
> 孤立原子のエネルギーレベルにあるという解釈だと思います。

違うだろ。
結合に寄与してる電子だって広がってるんですよ。
広がってないのは、内殻電子だけ。
軌道とバンドの関連については、タイトバインディング近似を勉強せよ。

結合状態と反結合状態の2つがあって、
それぞれ、伝導帯と価電子帯のバンドを作ってる。
結合軌道だけが占有されてるから半導体になる。

おそらく、こんな感じ。

> 価電子帯にホールが入り込んだとき、ホールについては自由電子論のような
> 扱いができるのは理解できます。

電子が理解できなくて、何故正孔だけは理解できるのか?
君の頭の中が理解できない。


確立 ---> 確率


--------

imsotiredjpさんの最初の2段落は間違いです。
特に、「局在する」という部分がおかしいです。
> バンド理論=電子が自由に運動
> という考え方も間違っています。
と書いている事も違います。

ブロッホ状態はそれぞれが平面波と周期関数の積で、
結晶全体に広がった状態を記述しています。
それぞれ、v(k) = ∂E(k)/ħ∂k という群速度を持っています。

バンドが完全に詰まっていると、
群速度には v(-k)=-v(k) という関係があるので、
すべてのkとバンドについて和を取り正味の電流を考えるとゼロになります。
この結果は電場をかけても変わりません。
大事なのは詰まっているバンドは電流を運べないという事です。
これは、電子が局在しているわけではありません。
結合に寄与しない内殻電子なら隣の電子と重なりが小さいので話は別ですが。


ホールについて補足:

絶対零度で、ホールが1つだけ励起されたとしましょう(本来は電子とペア)。
これは、電子の抜け穴ですが、"抜け穴"という粒子で見たら
「伝導帯は"抜け穴"で占有され、価電子帯に1つの"抜け穴"がある」
と見る事が出来ます。
価電子帯も共有結合から出来るものなので、
伝導帯の電子の振る舞いが理解できなければ
価電子帯の正孔の振る舞いも理解できません。

  • 違反報告
  • 編集日時:2009/3/15 02:27:42
  • 回答日時:2009/3/14 18:47:01

質問した人からのコメント

  • 共有結合に寄与する電子も広がっていることがわかっていれば、色々な事が理解しやすい
    です。余裕があればタイトバインディングも勉強してみます。
  • コメント日時:2009/3/15 21:55:27

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imsotiredjpさん

下のバンドが満たされ上のバンドが空っぽだから伝導性を示さない=電子が結晶中を自由に運動という描像
のところが間違っています。

満たされた下のバンド(価電子帯)の電子に電場をかけても、電子はエネルギー的にキチキチの状態に詰め込まれているので、
電子は異なるエネルギー状態に移ることができず、電子は動かず電流は流れません。
つまり共有結合性の強い物質は電子が局在化されて、不導体となりやすい。

金属の様に上のバンドと下のバンドが繋がっていて(あるいは下のバンドの上端まで電子が満ちていなくて)、
電場をかけるとフェルミエネルギーより上の電子状態に移りやすければ、
電流は流れます。
つまり金属結合性の強い物質は電子が遍歴化されて、導体となりやすい。

バンド理論=電子が自由に運動
という考え方も間違っています。
金属も不導体や半導体も(エネルギーバンドの形状とフェルミエネルギーの位置がどこに存在していても)バンド理論で
記述します。

もうひとつ、半導体の意味も違うと思います。あなたの書かれている共有結合結晶の話は絶縁体に関するものです。
半導体は不純物(電子やホール)が、価電子帯と伝導電子帯の間に、さらにもう一つのエネルギーレベルを形成するものです。

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