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商業書道家の人たちは、書の基本を基に、五感に訴求するイメージ付けをされていま...

designchu666さん

商業書道家の人たちは、書の基本を基に、五感に訴求するイメージ付けをされていますが、広告としての貧弱な気がする武田双雲の書について、どなたか商業書道の観点からどう思われるか解説頂けませんか。

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dvc355さん

商業書道には、第一の必須条件に可読性を重視されます。書道の”くずし”や”書体”には(ほぼ)必ず守らなければならない(それに反すれば誤字とみなされる)規則があります。しかしながらこの分野にはそのような規則は関係なく、楷書や行書(もどきも含め)が99%といえるでしょう。
誤解を避ける為に言うと、”日本の書”を追求し、一般にも広く読めることを第一にあげている、読売でいえば「調和体」毎日でいえば「近代詩文」といった作品群と商業書とは全くの別物であり、調和体・近代詩文は前述の規則を破る事もゆるされないですし、少なからず古典を意識しているといえるでしょう

こののことから商業書道というのは、書道に関する知識が乏しくとも、技術に欠けていても、少々のアレンジをすればできてしまうものであることは疑いようがありません。(こんな言い方ですが、きちんと実力・知識のある商業書家が少なからずいらっしゃることも認識せねばなりません)楷書程度なら小学校などでも習うでしょうし、少し連綿させれば行書っぽくなります。
しかしながら、その程度しか知らない人間には「活字体」と「書写体」の違いすら知りません。代表として挙げられる誤りは、「天地人」の題字です。「天」の横画二本、題字では上が長くなっていますがこれは活字体であって、書道では有り得ないことです。

このような点から、最低限知っておくべき知識の「貧弱」さというのが見受けられます。

また、武田氏を代表としてメディアに露出することに躍起になってHPを立ち上げている人のほとんどは「線」が非常に弱い。連綿線や細い線を書くときばかりではなく、太い線すらいまにも崩れてしまいそうな感じがします。これは皆、古典を十分に学んでいない上、筆を毛先で書くことを知らないためと思われます。武田氏も、TV出演などで揮毫している姿をみると、筆をいやというほど押し付けて使っていて、あれでは良い線など1000年経っても書けないでしょう。

ここに骨格の「貧弱」さが見受けられます。

商業書道が採用される場面として、「和」「日本」「祝い事」など色々です。日本独自の書道文化といえば仮名ですが、仮名の作品は”散らし”を重視し、いかに”白”を美しく見せるかを追求せねばなりません。しかし、書道家と名乗る実力不足の一連の人々は、ときに墨を跳ね散らかし、紙面一杯に極太の線で書く事を基本としています。こんなもので日本らしさ、その良さなど表現できたものではありません。点画の強調などもってのほかであります。また、流麗でか細い仮名書道は一見弱そうに見えて、書き手の絶妙なバランス感覚などで強靭な一面を構成します。残念ながら、これらの人々にはバランス感覚も大いに欠損していて、つついたら倒れてしまいそうです。
最初に述べたように、可読性を重要視しなければならないため細い線で書けということではないですが、ただの墨の塗り絵という現状を否定することはできないでしょう。


以上から武田双雲は、古典の風もなく、知識もなく、バランスや骨格にも欠け、かといって特筆すべき現代的センスがあるわけでもなく、ただ売り込みの上手さだけで生きてきたために広告としての貧弱さ、実力不足を惜しげも無く露呈する結果となったのではないかと思われます。

最近の、柿沼康二氏の揮毫したと思われる広告、あれは大変良い線で書かれていると思います。これから彼のような方が多くでてくることを大いに期待したいところです。

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