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キルギス系住民とウズベク系住民の民族紛争が最近新聞の紙面で報道されていますが....

gn729chanさん

キルギス系住民とウズベク系住民の民族紛争が最近新聞の紙面で報道されていますが...

①この紛争は、バキエフ前大統領の一族にキルギス系への影響力が残っており、前政権の残党が歴史的な民族対立に火をつけ南部を騒乱状態に陥れ暫定政府を揺さぶろうと画策したことが原因だと言われていますが、事実でしょうか?

②そして、それが原因だったとしてここまで事が大きくなるのは、やはり民族間の根強い対立意識に火をつけてしまったからなのでしょうか?【この紛争は("民族分裂分子"、宗教過激分子、暴力テロ分子)の3つの勢力の問題があると胡錦濤国家主席が指摘しました】

③また、キルギス系住民とウズベク系住民とで宗教が二極化してるわけではないですよね?

④今回多民族国家の中の紛争が起こりましたが、キルギスとウズベク二つの民族にそれぞれ固有の文化はあるのですか?

できれば多くのご意見が聞きたいです。
お願いします^^/

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freekickoさん

キルギスでは、旧ソ連時代から、南部出身のアカエフが大統領職にいて、長期政権を続けていましたが、政権内の腐敗・汚職の横行により、2005年3月のチューリップ革命で追放されました。その時、革命を主導した勢力の先頭にいたのが、パキエフ(南部出身)であり、オトゥンバエヴァ(女性、出身不明)です。2005年7月、パキエフが大統領に選出され、オトゥンバエヴァは外相代行(ソ連時代は外相)に就任しましたが、その後、パキエフは、前政権と同様、親族を政府、行政の要職にすえ、しだいに汚職・不正が始まり、オトゥバエヴァは袂を分かち政権を去ります。そして今年、国民の信を失ったパキエフは、反政府運動の盛り上がりに、政権を放り出し、南部へ逃亡しました。4月、オトゥンバエヴァは暫定大統領に就任し、6月、国民投票により信任されます。
キルギスの民族構成は、キルギス人70%,ウズベク人14%、ロシア人8%などです。また、宗教の構成は、イスラム系75%、正教20%であり、多民族、多宗教国家です。また、隣国ウズベキスタンとの国境は、複雑に曲折しており、定まっていないところもあり、また、ウズベキスタンの天然ガス、キルギスの水などの資源をめぐる確執も取りざたされています。

とまあ、ここまでは、ザックリした概略ですが、事実関係はどうかといわれると、ほとんどこれ以上の情報は持ち合わせておらず、質問への答えというより私の意見となりますが少し書いてみます。
①最近の報道によれば、パキエフの2男マクシムが、政権時代の勢力と結び、南部を中心に暴動を煽り、テロを繰り返した揚句、逃亡、イギリスで逮捕されたとのことです。アカエフ以来、さらに言えば、ソ連時代から続く政権の汚職・腐敗の"伝統"が色濃く残っているのでしょう。既得権益や体制変換を好まない、守旧勢力が、一部民族主義者と結び付いた、どこにでもある権力闘争かもしれません。
②中国が恐れるのは、何といっても、自国の新疆ウイグルをはじめ、各地の民族自立の動きに連動することでしょう。さらに、太極拳運動や天安門事件の海外活動分子、頻発する労働争議などの反体制派への波及でしょう。「資本主義化」した中国経済にとって、バブルに近い成長の後に来るのは、急激な経済の落ち込みであり、それを立て直すためには、経済活動の全面自由化=それを担保するべき言論・政治の自由化が、大きな政治課題であり、フー・チンタオ政権は、それを十分認識しているでしょう。このキルギス政変が、国内及び、自国を取り巻く国際関係に及ぼす影響を最小限に抑えるのが、当面の課題でしょう。
③キルギス系住民とウズベク系住民との間では、宗教的な対立は、今のところ、顕著にはなっていないと思います。どちらもイスラム人口が大部分です。しかし、ウズベキスタン東部アンディジャンからフェルガナ盆地を取り巻く南部山岳地帯一帯には、IMU(ウズベキスタン・イスラム運動=原理主義)が多いといわれ、今後、混乱に乗じて動き出すかもしれません(あるいはすでに…)。
④キルギスは、シルクロードの合流・分岐点であり、古来より、行き来する隊商の灯台として有名なブラナの塔があります。ウズベキスタンは、シルクロードの中央に位置し、サマルカンド、ヒワ、ブハラなどの世界遺産があり、またアラベスク模様の装飾などが有名です。

また、キルギスを取り巻く国際関係は極めて複雑です。シルクロードに見られるように東西との交流点であり、また、現在ではイラン、イラク、アフガン、パキスタンと近接していることから、アメリカの重要な基地(ビシュケク)があり、さらに、首都ビシュケクを挟んでロシアの軍事基地もあるという世界でもまれな様相です。また、自国にもチェチェンをはじめ民族問題を多く抱えるロシアにとっても、憂慮すべき事態となっています。対テロ包囲網という点では、アメリカと共同歩調をとりつつ、アメリカが、この騒動に介入することに神経を使わずにはいられないでしょう。その意味で、CIS(独立国家共同体)との協調の下、キルギスからの要請にこたえる形で、軍事介入するかもしれません。現在、「両勢力引き離し」のため、軍の派遣を検討しています。また中国は、②の観点から、「上海協力機構」の枠内で治めるべく、活発な外交を展開しています。
情勢は、流動的ですが、すでにパキエフ一派の思惑を超えたところで、事態は複雑な様相を見せ始めています。

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