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新約聖書の原語はギリシャ語だということは聞いていますが、イエスや使徒たちがア...

oogi329さん

新約聖書の原語はギリシャ語だということは聞いていますが、イエスや使徒たちがアラム語(ヘブライ語)を話すのに、何故、敢えてギリシャ語で書かれたのですか?やはり当時の公用語だったからですか?

ルカのように非ユダヤ人を対象として書かれているものは、ギリシャ語であることは理解できますが・・・ 

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cioccolatonuovoさん

イエスの時代、イスラエル周辺の地域の国際語はギリシャ語でした。
聖書以外の史料によれば、当時のイスラエルで使われた言語は、ヘブライ語、アラム語、ギリシャ語といわれます。

当時のヘレニズム世界(ギリシャは勿論、エジプト、西アジア地域などを含みます)の大都市では、
広範にギリシャ語が通用しました。
とはいえ、通用したといっても、ギリシャ外では外国語であり、解されるのは一定の階層の人々に限られたようです。
ギリシャ語についで、アラム語が通用しました。これはペルシャが西アジアに勢力を誇っていた時代の国際語でした。
(ペルシャは、支配地域では母国語ペルシャ語ではなく、アラム語を公用語としていました)

こういった、環境下において、新約聖書はまとめられ、事実上の聖典とされてゆきました。
ですが、成立過程を考えると、新約聖書、特に福音書は、イエスの受難後、すぐに書かれたものではありません。
イエスをよく知っていた第一世代の信者にとって、文字に書かれた師の教えは必要ありませんでした。
その教え等が文書にされる必要が高まったのは、イエスを直接知らない人々が増えた頃だと思われます。

キリスト教において、聖書は「霊感書」とされ、聖霊の働きを通して聖書記者が記した神のことばとされますが、
手が操られて勝手に字が記された...という風には、一般には捉えられていないと思います。
福音書記述(特に共観福音書)は、教会内で伝えられていたイエス語録的な資料(いわゆるQ資料)を
参考にして書かれたのでは...と言われたりします。
もしかしたら(現存していませんが)大元の語録は、非ギリシャ語だったのかも知れません。(注)

使徒書や福音書が書かれた時、読まれる対象は、必ずしもイスラエル内に住む人々ではありませんでした。
そうなると、当時の国際語ギリシャ語で書かれた文書が聖典とされるのは、自然だったかも知れません。


=======
注:
 当時のイスラエルで、一般の人々は何語で話していたのでしょうか? 二つの説があります。
 「ヘブライ語であった」「アラム語であった」の二つです。
 少なくとも、当時、イスラエル内で書類は殆ど全て、ヘブライ語で書かれていました。
 ユダヤ教のタルムードや諸々の宗教文書もヘブライ語が殆どです。クムラン遺跡で見つかる文書も同様です。

 問題は、話し言葉と書き言葉が違っていたか...です。最近の学問的議論では、ヘブライ語説がよく言われるようです。
 考古学的に見つかる史料には、ヘブライ語の口語的な手紙も多数あります。
 従来の、ヘブライ語は使われたにせよ、あらたまった文書用の言語となっていた...という想定に反するものです。

 キリスト教では、伝統的に「イエスや弟子たちはアラム語を話していた」としてきました。
 ギリシャ語聖書の中の表現にアラム語で書かれた部分があることも、その一つの理由です。
 また、当時のユダヤ教の会堂では、ヘブライ語聖書の朗読の後に、ヘブライ語が一般に分からなくなっていた為、
 タルグムというアラム語注釈がされていた...と思われていたことも、もう一つの主な理由です。

 ヘブライ語説では、キリスト教の伝統的解釈に次のようにコメントします。
1) ギリシャ語聖書でなぜ、極めて限られた言葉だけが、アラム語で残されているのか?
 発言全てがアラム語であったなら、ギリシャ語に訳す時、一部だけ漏れるのは不自然である。
 ヘブライ語表現の中で、一部がアラム語であった為、アラム語をそのまま残したのではないか。
2) ユダヤ教史的には、タルグムが用いられ始めたのは、2世紀に入ってから。
 イスラエル地域外の、ヘブライ語の理解が十分でない人向けのものである。
 それ以前にイスラエルで、タルグムが読まれたという記録は一切ない。
 ルカ福音書で、イエスがトーラーを読む記事があるが、そこにもタルグムが読まれたと書いていない。

 主祷文(主の祈り)も、イエスがアラム語を話したという想定で、アラム語への訳し返しがされたりしました。
 ですが、ユダヤ教史でいえば、少なくとも6世紀まで、神への祈りは「絶対に」ヘブライ語だったと言われます。
 当時のユダヤ教のラビが弟子に教えた個人的祈りは、全てヘブライ語でした。
 そういったイスラエル社会の中で、イエスだけが他言語の祈りを行なうことは考えづらいように思います。

 私個人は、当時のイスラエルではヘブライ語が話されていたのではないかと思いますが、
 現段階では二説が併存している状況だと思います。
 日本で見る多くのキリスト教関連の書籍等では、伝統的な「アラム語説」が前提的に採用されているようです。

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  • 編集日時:2007/9/9 17:07:22
  • 回答日時:2007/9/9 03:37:35

質問した人からのコメント

  • どうもありがとうございます。
  • コメント日時:2007/9/9 23:16:08

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hujiyama211さん

イエスの生きた時代に、
イスラエル周辺の国際語がヘブライ語からギリシャ語に取って代わったと記憶しています。

ご質問そのままの本もあります。
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4469212369

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