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ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟について伺います。 これからこの秋に読もう...

chickencornjambaさん

ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟について伺います。
これからこの秋に読もうかと思っているのですが原訳の新潮社、新訳の光文社、
新訳の方が読みやすい...と聞きますがどう違いますか?

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kurusuyoshikiさん

私は二つとも持っていますが光文社の亀山郁夫訳がはるかに読みやすい。なぜそう感じるのか。

ドストエフスキーの難解さは心理の複雑性に加え「言葉の多様性」といわれるところである。単純な例で「笑った」と表現されていてもこれが朗笑であるのか冷笑であるのか嘲笑であるのか苦笑であるのか失笑であるのか。その程度なら文章の前後でわかるかもしれないのだが、ある表現がロシアの精神風土を前提にした言葉となればもう降参である。しかもそれを日本語に変換したとなればわかりにくさの責任は訳者にもあると指摘してよい。つまり用心深く直訳すると素人の読み手にはわかりにくくなってしまう。
亀山郁夫訳だが「言葉の多様性」という難物がかなり解きほぐれているからだと直感する。翻訳者の主観をどの程度まで容認するかですが亀山は「自分の課題として受けとめた訳であって、作者の『二枚舌』を摘出する」。つまり亀山郁夫の主観がかなり入り込んだ翻訳にミソがあるようだ。この著書、つまり翻訳姿勢を批判する人もいます。おそらく彼が現代日本に軸足をおいた彼の視線で翻訳しているからだろう。本著もその姿勢があるから多くの現代人に受け入れやすく、読まれることとなったのではなかろうか。私はその翻訳姿勢を是とする。いろいろな読み方があるべきだし、ドストエフスキーだってそれを望んでいるような気がするからだ。

質問した人からのコメント

  • 素晴らしい解説ありがとうございました♪
  • コメント日時:2007/9/30 01:06:03

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[カテゴリ:文学、古典]

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