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旧日本海軍が開発、使用した装甲について教えてください。(NVNC鋼・CNC鋼...

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質問者

fukusokeさん

2010/10/2214:38:48

旧日本海軍が開発、使用した装甲について教えてください。(NVNC鋼・CNC鋼・MNC鋼・VH鋼・VC鋼)

あと、甲板の防御に使われたNVNC鋼板とCNC鋼板、新型のMNC鋼板ではこの中で一番、甲板防御用の装甲として優秀なのはどれですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

oumumaruさん

2010/10/2219:29:22

簡単に説明します。詳しくは専門書なり見てください。

装甲用の鋼板というのは鉄をベースに他の金属を混ぜた合金です。
鉄にニッケルを混ぜたものをニッケル鋼、さらにクロームを混ぜたニッケルクローム鋼、ニッケル鋼の表面に炭素(カーボン)を染み込ませ、焼入れする(浸炭処理)事で表面の硬度を上げたハーヴェイ鋼。
そしてニッケルクローム鋼に浸炭処理したクルップ鋼(KC鋼)と次々に装甲用の鋼板は改善されてゆきます。

VC鋼とはKC鋼のグレードアップ版でよりニッケル・クローム等の配合率を上げ、焼入れをしっかり行う事で表面の硬度を非常に高くした戦艦用鋼板の代名詞ともいえる鋼板です。
その代わり、非常に高価かつ製造が難しく時間もかかります。
VH鋼はこのVC鋼の生産効率を改善する為、浸炭処理を無くし、焼入れのみで表面を硬化させた装甲用鋼板です。
つまり、VH鋼とはVC鋼と同程度の性能を持ちつつ、生産効率を良くした表面硬化鋼板ということになります。
表面硬化鋼板の特徴は、その硬度により、飛んできた砲弾を砕いてしまう事で防御すると言うところです。

これらとは別に、表面硬化処理をしない均質圧延鋼板というものがあります。
表面硬化処理をしないので表面硬度が低く、そのかわり粘りがあります。表面硬化装甲が砲弾を砕いてしまうのに対して、こちらは正面から来たら受け止める。ななめから来たらはじいてそらすことで防御する鋼板です。
NVNC鋼というのは簡単に言えば焼入れをしていないVH鋼です。
斜めから砲弾が当たる事になる水平装甲ははじいてそらす均質圧延鋼板が良いということですね。

さて、上のほうで書きましたけど、VC鋼に始まり、VHやNVNCと進化したこれらの鋼板の特徴はニッケルやクロームを大量に入れる事で高性能を実現していると言う点にあります。
と言う事は、ニッケルというのは当時重要な戦略物資であったという事です。
ですから、各国はニッケルの使用量を抑えつつ、品質は下がらない代用鋼板を開発しようと考えます。
その結果生まれたのがCNC鋼とMNC鋼です。
しかしこの二つの鋼板はそもそも使用用途が違うのです。
CNC鋼というのは、補助艦艇の甲板用に開発された代用鋼板で、戦艦の新規建造が禁止されたなか、日本が一生懸命作っていた条約型巡洋艦や駆逐艦、空母などの薄い装甲用の鋼板なのです。おおむね75mm以下での使用を前提に開発されています。
しかし、日本は大和型戦艦の建造を決意します。
これにより、ニッケルをあまり使わない、厚い装甲用の代用鋼板が必要になりました。
それがMNC鋼です。特徴としてはモリブデンの含有率が高く粘りのある鋼板で、180mm以上の厚さならばNVNC鋼と遜色ない性能を発揮します。

ですから、どの程度の厚さで貼るかによって最適の鋼板は違うのです。
おそらく、大和なみにぶ厚く貼るならMNC鋼が、空母や巡洋艦の甲板装甲ならCNC鋼が良いと思います。
しかし、コストや工期を度外視するならNVNC鋼でかまわないと言う事になります。

質問した人からのコメント

2010/10/29 19:47:59

成功 ありがとうございます

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