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三国志に出てくる「蒼天」とは何ですか? なにか意味ある? 小説に出てき...

happakueさん

2011/3/612:21:19

三国志に出てくる「蒼天」とは何ですか?


なにか意味ある?

小説に出てきた。

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ベストアンサーに選ばれた回答

raymaxjpさん

編集あり2011/3/812:11:00

先の回答者も言っていましたが、「蒼天」という単語は五行説にあまり関係ないように思います。元々「蒼天」とは、単に「青い空」や「天空」、「天神」、「天命」という意味で、西洋風でいえば「heaven」と近い意味の言葉として使われていた一方で、春の空という意味もあるようです。

『詩経』では「悠々蒼天、此何人哉」という詩句があり、「蒼天」は天空を指しています。
後漢の班固の『白虎通・四時』の中の一節に「春曰蒼天」という記述があったように、「蒼天=春」という使い方もしていました。

ここ知恵袋では、「蒼天已死、黄天当立」という言葉は五行説に当て嵌めて説明する際、良く漢(後漢)王朝を「水徳」として解釈する傾向がありますが、これには決定的な間違いがあります。つまり、漢の徳は「水」ではなく「火」にある、ということです。質問者は、漢の尊称として「炎漢」という言葉が古くから使われていたのをご存知でしょうか。「炎漢」とは即ち「火徳の漢」を表す単語なんです。『三国志演義』でも、諸葛亮が王朗を罵倒するシーンで出てきた言葉で、その中で諸葛亮が「天不絶炎漢」という言葉を使ったように、当時の考えとして、漢は「火徳」の王朝であり、「水徳」の王朝ではありませんでした。

最も、漢が五行説の中のどの徳にあるのかは、漢王朝内部でも迂回曲折あって、「火徳」に行き着くまではかなりかかったようです。以下はその流れを簡単に説明します。
①漢の初期
漢文帝の時、秦が天下を統一するも暴政を行ったために早くに滅んだので正統とは認められず、「火徳」の周を引き継ぐ漢は「水徳」であるべき、という漢の丞相・張蒼が唱えた説。

②漢の武帝
秦を正式王朝として認め、漢は秦を滅ぼしたのだから、秦の「水徳」に対して漢は「土徳」である、という説。

③後漢の光武帝
新王朝の時に王莽が採用した劉向らの説を引き継ぎ、旧来の「五行相剋説」に代わり、新しい「五行相生説」を採用。それより漢は「火徳」となります。(黄帝(土)→夏(金)→殷商(水)→周(木)→漢(火)という順番です。秦は統一王朝として認められてはいるが、治世が短いため天命がないと看做される可能性があります。)


以上のことを含めて考えると、黄巾のスローガンである「蒼天已死、黄天当立」は五行説には関係はなく、単に「後漢の天命が終わり、代わりに黄天(黄巾の天命)が立ち上がるべき」と解釈したほうがしっくりくるような気がします。

結論として、「蒼天」とは「天命」と解釈すべきと考えます。

質問した人からのコメント

2011/3/11 21:15:25

降参 小説の三国志には
こういう注釈
書いてあったほうがいいね。

読者は誰も知らんよ。

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jiitanioさん

2011/3/711:31:57

「蒼天」の「蒼」は「青」の意味なので、「蒼天」はそのまま「青い空」の意味です。
そこから転じて天上界や神様、もしくは天そのもの、というような意味にも使われます。

紀元前の詩集『詩経』に「悠悠蒼天,此何人哉!」という言葉が出てきます。
「悠々遥かなる天よ 、なぜこんなに無慈悲なのか!」という意味です。
(本題と関係ありませんが、この詩の「此何人」の「人」は「仁」の意味です)

『史記・亀策列伝』で伝説の亀の話がありますが、その中に「上至蒼天,下薄泥涂」という文があります。
「伝説の亀は上は天上界に登り、下は泥土の中にもぐった」という意味です。

どちらも「天」「天界」の意味です。

『三国志』等に出てくる「蒼天」も「天」という意味で使うことが多いはずです。
「ああ、蒼天よ・・・」というのは、西洋風にいえば「Oh,My God!!」みたいな感じ。

ここからはややこしい五行説の話です。

後漢は火徳の王朝なので、色は赤です。
後漢初代皇帝・光武帝が王朝の徳を火とし、赤を尊ぶことに決めました。
例えば、火は水に弱いので、後漢時代は、首都「洛陽」の「洛」からサンズイをとり、「雒陽」という漢字を使いました。

五行説では「火」は「土」を生むという「相生」説と、「水」は「火」に勝つという「相克説」があります。
土の色は黄色、水の色は黒です。
黄巾党が黄色を重んじたのは「土」は「火」から生まれる、つまり「火徳」の漢が終わり「土徳」の時代が来る、としたからです。
後の魏も「土徳」を名乗りました。

ややこしいですが、五行説にあてはめると;
「漢」=「火」=「赤」
「相生」の場合;漢の次の政権=「土」=「黄」=黄巾党や魏
「相克」の場合;漢の次の政権=「水」=「黒」
となり、「蒼(青)」はどこにも出てきません。

黄巾党のスローガン「蒼天已死」を「木徳(青を尊ぶ)の漢が終わった」と読むと、実際の漢は火徳なので、つじつまが合いません。
ここでの「蒼天」も五行とは関係なく、「天」という意味で、「天道がすでに廃れた」「この世の終わりだ」という意味の方が近いと思います。

尚、五行にはそれぞれ色や方角、守り神が決まっています。
御参考まで・・・。
木:青(緑)、東、青龍
火:赤、南、朱雀
金:白、西、白虎
水:黒、北、玄武
土:黄、中央、黄麟

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編集あり2011/3/720:45:13

inakanokenshiさんのご回答が正しいです。

いつも難しい内容を簡潔に分かりやすくまとめて下さるご回答に敬意を表します。

【追記】
やっぱりというか、火徳説が出ましたね(^_^;
正直な話、後漢の公認(?)は火徳のはずで、蒼天という標記を用いたのは黄巾(太平道)だけのはずですが、実際には五行相生なのか五行相剋なのかはまだ議論の対象でもあり、さらに秦や新(前漢から禅譲された王莽の王朝)を含めるのかといった問題もあります。
その辺りがまだ定まっていない時代の事でもあり、正直私もまだ確立した考察はできていませんが、「蒼天すでに死し、黄天まさに立つ」というスローガンを見る限りは、太平道は後漢を「蒼天」として認識していたのだと考えています。「蒼天」がただ単に「天命が衰えた」という意味合いなら「死」という表現を重ねる必要はないと思うので。

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may1976さん

編集あり2011/3/710:01:54

蒼は顔面蒼白の蒼であり、青ざめる、病気になる、衰えるといった意味を表す文字です。

天命が衰えることを「蒼天」といいます。

太平道のスローガンである。「蒼天已死」とは、

「衰えた漢の天命は、すでに死んだ」という意味となります。

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2011/3/612:42:08

ちょっとややこしい話になります

中国の思想に五行思想というのがあり、五行というのは木・火・土・金・水の五気となるのですがそれぞれに色が決まっており、
木=蒼(青)、火=朱(赤)、土=黄、金=白、水=玄(黒)
というルールになっています。
で、漢王朝は木の徳を天から授けられた王朝であり、すなわち蒼(青)をシンボルカラーとしました。
五行思想上、木を倒すのは土であるというルールでしたから、張角は後漢を倒すものは土、すなわち黄色い者であると考え、
「蒼天(後漢)すでに死す、黄天(新王朝)まさに立つべし」
と宣言した上で、太平道信者の頭に黄色い布をつけさせ決起したわけです。

つまり「蒼天」とは「後漢王朝の支配する世の中」という意味です。

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