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解決済みの質問

最近政治哲学者の ロールズの本を 読んだのですが、 ロールズが主張している 無知...

waruternineさん

最近政治哲学者の
ロールズの本を
読んだのですが、
ロールズが主張している
無知のベールや原初状態について教えて頂けますか。後、政治学や政治哲学や
社会学のオススメの
入門書や新書なども
ぜひ教えて下さい。

この質問は、19歳以下男性に回答をリクエストしました。

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kanchihashibainuさん

アリストテレスの倫理学では、正義の意味を、①人ないし行為の徳性、②社会制度の徳性に区別します。前者は「勇気がある」とか「節度がある」とか「思慮深い」といった人の生き方に関わる「善」の問題です。それに対してロールズが問題にしたのは、後者の社会制度の徳性であり、それを「正義(正)」の問題―社会制度の妥当性の基準―と捉え、その具体的な原理を考察しました。そしてロールズは、人々の間に共通のルールがない状態(原初状態)において、次のような「正義の二原理」が導き出されることを論証しました。

正義の二原理のうち、第一原理は「平等な自由の原理」と呼ばれます。誰もが基本的自由(言論の自由、良心の自由、政治的自由などの自由権)への平等な権利を持つべきとの考え方です。
第二原理では、第一原理を前提にして、社会的・経済的に必ずしも平等とはいえない政策・制度(たとえば所得の多い人ほど税率の高い累進課税)が許される条件としてa.もっとも恵まれていない人々の最大の利益になること、b.すべての人に公正なる機会の均等が満たされていること、を挙げています。aを「格差原理」、bを「公正な機会均等原理」と呼び、両者が衝突する場合は後者が優先されます。
言い換えれば、社会制度(政治)に求められるのは、第一に自由権の平等な保障、次いで教育や職業への機会均等であり、その上で現実に生じている不平等や格差に対して、税制や社会保障を通じて所得再分配的な政策を行うこととなります。

この原理を導く際に、仮想の思考実験に用いられたのが「無知のヴェール」です。これは社会のなかで自分が周囲の他者たちに比べ、有利な立場にあるのか不利な立場にあるのかについての情報をいったん遮断するものです。自分がどれだけの資産を持っているとか、どんな能力があるとか、どんな健康状態にあるとかの情報がいっさいない状態で、社会的に妥当な政策や制度のあり方を判断するなら、自分を最も不利に立場に置いて判断することが合理的だと考えたのです。これは利他的な判断というわけではなく、利己主義に基づくリスク回避のための判断です。

ロールズのリベラリズムの立場に対しては、個人の自由を最優先するリバタリアニズムや人々のつながり(共同性)を重視するコミュニタリアニズムの立場から批判が出され、活発な論争が繰り広げられ、のちにロールズ自身は自分の主張を一部修正しています。

そのへんの論争の全体像を知るためには仲正昌樹『集中講義!アメリカ現代思想』(NHKブックス)がおススメです。あと私は未読ですが小川仁志『はじめての政治哲学』(講談社現代新書)も分かりやすいと評判です。
社会学の入門書であれば、人気社会学者で知られる、宮台真司『14歳からの社会学』(世界文化社)、橋爪大三郎『社会学講義』(ちくま文庫)をおススメします。

質問した人からのコメント

  • 感謝お二人方とも
    分かりやすく教えて
    いただきありがとう
    ございます。
  • コメント日時:2011/4/3 15:57:40

グレード

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excellent_japさん

リクエストマッチ!

私自身、偶然にもロールズについての本を読んでいる所ですので、私が理解している論理として説明させていただきます。
無知のヴェールとは正義を確立する時の一つの手段です。

正義は絶対的なものでなく、相対的なものです。コミュニティごとに、その構成員が「自分たちはこういう性質を持っているから、こうしたほうがいいんじゃないか」といった検討を重ねて決まるもの、それが正義です。

正義はかならず全体のために無ければならないです。個人の利益に左右されることは許されないのです。ここが重要です。

しかし正義は勝手に決まるものではないので、決めなければならないです。
その場合、自分の利益のためにならないよう、自分の利益に関することにはヴェールをかけて見えなくして、決めます。
それが無知のヴェールです。

また、正義について決められていない状態のことを原初状態といいます。


簡単には恐らく以上の通りだと思います。私が今読んでいる「ロールズ 正義の原理(著者:川本隆史)」はこれらについて解説がなされていなく、使用状況判断でありますので、完全的とは言えません。申し訳ございません。

図書につきましては、名言で学ぶ哲学入門、という本がかなり面白かったです。
様々な考え、思想、理論を幅広く学べて、内容も、決して深くはありませんが(基本1テーマ2ページです)、案外浅くは無いです。入門というより、興味があって何冊か読んだ後、確認やモチベーションアップに読むようなものです。
名言がちりばめてあるので、思想が名言と共に関連して頭に入り、とても面白いです。

社会学や政治学の軽い土台として、良書と言えます。

以上です。参考になれば幸いです。

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  • 回答日時:2011/3/28 09:54:09
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