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ワーファリンとバイアスピリンの作用の違いと使い方をわかりやすく教えてください。

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質問者

pikopikokyupy1213さん

2011/9/1613:19:10

ワーファリンとバイアスピリンの作用の違いと使い方をわかりやすく教えてください。

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ベストアンサーに選ばれた回答

2011/9/1614:16:16

ワーファリンは抗凝固剤、バイアスピリンは抗血小板剤と呼ばれる
ものであり、共に血栓症の薬ですが、働き方は全く異なります。

抗凝固剤というものは、血液中の凝固因子の働きを抑える薬です。
凝固因子というのはいくつもありますが、それらが連続的に働いて、
最終的にフィブリンと言う物質ができます。このフィブリンは粘着力
のある網のような繊維質のものと考えてください。この粘りつく網が
赤血球などに絡み付いて塊を作ったもの、これを赤色血栓(赤血球血栓)
といいます。ワーファリンは凝固因子の第2、7、9、10因子の合成を
抑えることで、凝固系の反応を抑えます。

抗血小板剤というのは、血小板の働きを抑える薬です。血小板は血
液中にあり、血管の表面が傷ついて破れそうになると、そこに集まって粘着
して壁を作り、血管が破れて出血しないように働きます。言わば堤防が決壊
しそうなときに土嚢を積む、その土嚢の働きです(土嚢は堤防の外側から
積むのに比べ、血小板は血管の中から張り付いていくのがことなりますが)。
この血小板がたくさん集まって塊を作ったものを白色血栓(血小板血栓)と
いいます。バイアスピリンなどの抗血小板剤は、この血小板の粘着を抑えます。

まず赤色血栓と白色血栓は、同じ血液の塊といっても、その成り立ちが全く異なる
ことに、ご注意ください。

さて血栓症の内、エコノミー症候群などの静脈にできるものや、心房細動と言う
不整脈で心臓にできるものは、赤色血栓です。これらは流れが淀んでしまった
ときに、凝固因子が活性化してフィブリンの網ができ、それに伴い赤血球を主体
とした血栓が出きたものです。こうしてできた赤色血栓が、静脈から肺に流れて
肺血栓塞栓症をおこしたり、心臓から脳に流れて脳塞栓を起こしたりします。
このような赤色血栓の予防には、凝固因子を抑えることが有効であり、よって
ワーファリンの適応です。

一方糖尿病、高脂血症などで中小の動脈の壁の中にコレステロールの塊が
できたものをアテローム(またはプラーク)と言います。このアテロームがたく
さんできた状態が、いわゆる動脈硬化です。アテロームは大きくなると破裂し
て、血管の内側の表面を傷つけます。そうするとそこに血小板が集まり、白色
血栓をつくります。白色血栓が大きくなって血管を塞いだものが、心臓におきれ
ば心筋梗塞、脳に起きればアテローム血栓型脳梗塞ということになります。
そして白色血栓の予防には、バイアスピリン等の抗血小板剤と、コレステロール
を下げプラークを出来にくくするスタチン系高脂血症治療薬が用いられます。

このように抗凝固剤と抗血小板剤は、用途が異なります。
抗凝固剤・・・・・赤色血栓の予防。静脈系や心房細動での血栓(塞栓症に)有効。
抗血小板剤・・・白色血栓の予防。動脈硬化を基礎とする梗塞の予防に有効。
このように覚えておけば充分でしょう。

質問した人からのコメント

2011/9/22 21:29:22

降参 分かり易い説明ありがとうございました。

ちょい足しを取り消しますが
よろしいですか?

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