昔、ある生協で営業をやっていました。 生協の職場の雰囲気は宗教団体と酷似しています。絶対的に自分たちが正しいという空気があります。例えばクレームが来て１０対０でこっちが悪くても相手を悪質なクレーマー扱いして済ませてしまうところがあります。極度な馴れ合いの世界なんですよ。 生協は営業の人も配達の人も全てバイトです。出入りの激しい職場で常に募集しています。何でもかんでも即採用しているような感じです。 馴れ合いの世界ですが月々の営業成績やノルマに関して大変です。それを管理する社員というのも社会経験がほとんどなく、バイトよりはるかに若いと思います。経験不足の社員の若者がはるかに年上のバイトを成績不振で指導するとき、必ず見せしめのような形になってしまいます。社員も自分の薄っぺらを見透かされないために必死なのかもしれません。ちょっと昔にあったJR西日本の日勤教育みたいなものですかね。その一方で極端に素行の悪い常識はずれの新人や影響力を持っている古株のバイトには成すすべもなく放置します。 しつこい勧誘が来てしまう原因として、安全な食品を謳っているため小さい子供がいる家庭は狙い目ということと、前にやっていたアテがあることです。前にやっていたなら詳しい説明は不要だし、生協の良さを知っている人と考えられてしまうと思います。 あと営業する人の未熟さです。ノルマをクリアするためにはテクニック云々ではなくて見込みのない客には早めに見切りをつけることが大事なのですが、知らない家に飛び込みで訪問する怖さから行ったことがある家に何回も行ってしまったり、「今日は何件か当てのある客がいて行く予定がある」と思っていないと不安で仕方がない人とかたくさんいるのです。怖いのが自分が正しいと信じて相手が思い通りに返事しないと「なんでわからないんだ」「あなたは間違っている」と変なテンションになって引き下がらない人もいます。 その背景には社員による見せしめだったり、社員が自分の薄っぺらを隠すために「入ってくれるまで何回でも気合で食らいついていけ」としか言わない風潮があります。社員もそう言っとけば楽なんでしょうね。 あと、営業専門の人以外でも配達の人もノルマを課せられているので、配達の人は手っ取り早くゲットしようと昔やってた人の所に行く傾向はあるかもしれません。 そういう時は然るべき所にクレームを入れればいいはずなんですけどね。宗教団体に「勧誘止めてください」と上に言うのと同じで暖簾に腕押し状態だと思うんですよね。 なかなか難しいんですけど私が経験したところでは有効な手段は あなたが管理人常駐のオートロックマンションに住んでいたらその管理人にクレームを入れてもらい「次、マンション内で営業の人を1回でも見たら配達の人も全て出入り禁止にする」か「配達の人に１回１回下からチャイムを鳴らしてもらう」と言ってもらうことです。 生協というのは営業、配達、事務、倉庫といった部署があり仲は良くないです。連携しようともしません。でも上は上手くいっているフリをしているものなので、それで営業と配達が揉めたら大変なのでビビってそのマンション自体を即営業禁止にすると思います。 それ以外ですと、ちょっと恥ずかしいですけどマジックで手書きで「生協の営業訪問をお断りします」といった内容の張り紙を玄関のドアの外に貼っておくのも有効です。市販で売っているその手の既製品では効果ないですよ。あくまで手作りで、しかも粗末な物が有効です。例えばきれいな字ではなく、書きなぐった感じでカレンダーの裏なんかに書いてあったら訪問販売系はまずスルーすると思います。問題がその生協だけだったら具体的に「○○生協」と書けばより効果的です。またこれまでの経緯や思いを長々と書いてあるのも恐怖感を与えます。「即、警察に通報します」と書いておけば１００％来ないと思います。訪問営業って手書きの張り紙って怖いものなんですよ。ただ近所の手前もあるので、そのへんを考えて作成して見てはいかがでしょうか。「生協の営業訪問をお断りします」だけでも十分だと思います。 最後に生協には様々な会社があり、すべての生協がそうではないということをここで言っておきます。