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ネタバレ 「虚無への供物」 昔、二度読みました。 よくわからなかったのですが...

rin2381さん

2013/6/315:31:23

ネタバレ
「虚無への供物」
昔、二度読みました。
よくわからなかったのですが、
途中からメタフィクションというか小説内小説みたいになっていたんですか?
三度目読もうかな。
ミステリ

ーなのに何度でも読みたくなる小説ですね。

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1,171
回答数:
2
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ベストアンサーに選ばれた回答

boruneojpさん

2013/6/401:07:03

多分詳しい方が詳しく回答してくださるとは思いますが、あれは、事件について登場人物がそれぞれあれこれ推理するんですよね。

事件が起こり、登場人物たちが推理合戦をすることになるんです。その際に、古今東西のすでに使われたトリックは使用してはならず、独創的な方法を編み出すべし、という妙なルールを作るんですよね。多分ここのところがわかりにくかったんだと思います。

トリックが新しくなくてはならない、犯人は物語の最初から登場していなくてはならない(主要な登場人物でなくてはならない)、というのは、ミステリのルールです。ミステリファンである主人公たちは、このルールを、(物語の中での)現実の事件に適用しようとしたわけです。

でも、実際はすでに起こった事件に、それぞれの推理をつけてその独創性を競うなんて、本末転倒な話です。ここのところが、普通の推理ものと違いねじれているんです。実際の事件には使い古されたトリックが使われているかもしれませんし、犯人の方にはそんなオリジナリティにこだわるプライドがあるとは限らないんですから。謎を解き明かしてみたら新しいトリックだった、というのが普通で、最初に「全く新しくなくてはならない」というスタートは推理としてはあり得ません。ここにすでにアンチミステリの布石があるのでしょう。

簡単に言うと、こうです。ここに差し入れで頂いたケーキがあります。このケーキをどこで買ってきたのかみんなで当てましょう。ただし、今までにみんなで行ったことのないケーキ屋さんの名前しか言ってはいけません、というルールになるわけです。でも、今までに行ったことのないケーキ屋さんのケーキだという保証はどこにもないのです。

それなのに、無意味に限られた「行ったことのないケーキ屋さん」という縛りの中で出どころを推理しようとするわけです。みんなが当てようと必死でカンカンガクガクやっていると、差し入れしてくれた本人が来て、自分で作ったんだ、と種明かしされる、みたいなものです。つまり、買ってきたケーキですらなかったと。

そんな形で登場人物たちはそれぞれにオリジナルのトリックを披露するわけです。で、最後に黄兒(でしたっけ?手元に本がないので)があの子だったということで、最初から登場しているという条件もクリアしていたね、真実も今までにないものだったし、ということになるわけです。つまり、登場人物たちは一連の事件をあくまでも「ミステリ」として一歩引いて捉えている、ということですね。そして、本全体はミステリを否定した「アンチミステリ」という作りです。そこが入れ子に思えるのでしょうね。

これで説明できているでしょうか?

質問した人からのコメント

2013/6/4 15:17:43

降参 皆さんありがとうございました。
勉強になりました。

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

2013/6/410:19:35

(他の方の補足的意味で)
仰る通りなんですがそこにもう一つ。
この作品が難解でもないのによく分からないという読者が多い理由は、「伏線」の存在です。
あまり感じる人は少ないかもしれませんが、独特な形で伏線が張り巡らされその一部は未回収のまま完結するため、合理的な解釈が成り立たない面があり、「この作品はよくわからない」と思う読者が多い一因になっていると個人的には考えます。

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