はじめまして♪ 素朴だけど、根幹的なご質問ですね。 スピーカに耳をつけて見てください、けっこうシッカリと低音が出ているのが聞こえてくるはずです。 音は空気の振動なのですが、距離が離れると拡散してしまい、徐々に聞こえなくなって行きます。 とくに、低い周波数の低音域は振動もゆっくりなため、正面以外の横や後ろにも広がりやすく、高音側よりも少なくなった感じになりやすいもの。 このため、スピーカーの場合は、低音を十分に再生させるために振動板面積が大きいものが使われます。 ヘッドホンやイヤホンは非常に近い位置ですし、そもそも、耳の周辺を覆った範囲の空気だけを動かせば良いので、とても小さな振動板でも十分な低音感が得られやすいのです。 もう一つ、音量の違いもありますね。 ヘッドホンで聞いている時は、周囲に迷惑がない範囲で割と大きめの音量だったりします。 人間の聴覚は、小さい音量だと重要な中音域を中心に聞こえるようになっています。 つまり、音量が小さい時は、低音域だけを強めないとフラットなバランスに感じられないということになります。 ラウドネス曲線とか、等ラウドネス曲線などのキーワードで検索すれば、いろいろ情報は得られるでしょう。 逆な見方をすれば、大音量のコンサートなどでは低音を強めなくとも、低音が強くなったように聞こえる場合もあるということですよ。