九州方言における格助詞「ば」に関する質問です。 九州方言では格助詞「を」が「ば」に置き換わる現象が起こります。僕も九州方言話者なので何気なくこの「ば」を使っていたのですが、
九州方言における格助詞「ば」に関する質問です。 九州方言では格助詞「を」が「ば」に置き換わる現象が起こります。僕も九州方言話者なので何気なくこの「ば」を使っていたのですが、 これは結構面白い現象だなと感じています。 一般的にこの「ば」は格助詞「を」+強意を表す「ば」の「をば」が省略されて「ば」になっていると言われているようです。 これが主流の説であることはいくつかの書物などで分かったのですが、この考え方がどこに端を発しているのかがわかりませんでした。また、この説を実証的に検証している論文も見つけることができませんでした。このどちらかの文献を知っている方はいらっしゃいませんでしょうか? また、この格助詞「ば」について先行研究をご存じの方は教えていただけませんでしょうか? 何卒よろしくお願いいたします。
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ベストアンサー
「をば」 の「ば」は格助詞ではありません。係助詞「は」が格助詞「を」と接続したときに起きる濁音化です。例えば、 秋萩の花をば雨にぬらせども君をばまして惜しとこそ思へ(古今) 「犬をば飼っている」→「犬ば飼っちょる」 格助詞「を」の方が脱落します。当然ですね。強意の「は」を添加したのですから、「は」つまり「ば」の方が重要です。そこで「ば」はあたかも対象を表す格助詞であるかのように九州方言には今も生き続けているのだと思います。 「そげんことばするバカ息子」にも表れていますね。 さて、文献ですが、旺文社「国文法の研究」今泉忠義著がありますが、とうの昔に絶版となっているようです。古本屋に行ってみられてはいかがでしょう。
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質問者からのお礼コメント
参考になりました、ありがとうございます! 文献も紹介していただき、大変助かりました。探してみます。ありがとうございました。
お礼日時:2014/6/14 9:50