標準軌と狭軌の違いについて。
標準軌と狭軌の違いについて。 関西在住です。 南海電鉄沿線に住んでいます。 最近、仕事の関係で北摂や神戸方面へ出向く事が多くなり、素朴な疑問を持ちました。 阪急梅田駅で電車を待っていてふとレールの幅が広い事に違和感を感じました。 帰宅後検索してみると、日本の鉄道には標準軌と狭軌があり、 標準軌の例は新幹線のレール、狭軌のは、JR在来線の幅であり、 大手私鉄は標準軌である事が多いとありました。 レールの幅に二種類の規格が存在するのは解りましたが、狭軌にする利点は何なのでしょうか? 南海の場合で言えば、空港線の連絡橋区間をJRと共同使用してるからかなあ?と思ったりしますが、 近鉄線では南大阪線系統のみ狭軌だと知り、わざわざ狭軌なのは何故だろうと感じました。 レールの幅が狭いとスペース確保に役立つのでしょうか?? 昔狭軌だったのを標準軌への敷き替えが進み、何かの事情で放置され現在に至るのが狭軌の路線なんですか?? 鉄道の知識が一切ありません。マニアさんや現職の方教えて下さいm(_ _)m
鉄道ファン・9,961閲覧・50
ベストアンサー
大元は日本最初の鉄道開業の頃まで遡り、様々な理由・経緯がありますが 川や山岳が多い日本では、費用のかかる鉄橋・トンネル工事が多く、標準軌と狭軌の僅か40cm弱の 軌道幅の違いでも、建設費に相当な違いが生じます。 一時期、既存の路線を標準軌に改軌する計画もありましたが、車輌、地上設備を全て変更する事になり 莫大な費用と時間がかかる割には効果が疑問視され、頓挫した経緯もあります。 私鉄に関して言えば、関西圏は標準軌が多いですが、関東は狭軌が多いです。 その理由ははっきり判りませんが、関東の私鉄では当初、川砂利や鉱石運送等貨物輸送があり、 貨車を国鉄に乗り入れさせる必要があった事も理由のひとつではないかと思います。 近鉄の南大阪線は元々が別の鉄道会社でしたが再編により近鉄に統合。当初は国鉄に乗り入れる 計画があったので、国鉄と同じ線路幅にしたのかもしれません。 逆に、近鉄名古屋線は当初、狭軌でしたが伊勢湾台風による被災の後、標準軌に改軌され、近鉄線内 相互の便に役立っています。 関東私鉄は、京王電鉄のように都電と同じ幅の路線もありますが、殆どが狭軌です。その為、JR線、 地下鉄線との相互乗り入れが盛んに行なわれています。 現在のように車輌数、設備、運転本数が膨大になってくると既存線の改軌はなかなか難しいと思います。 新幹線のように単独の新規路線かミニ新幹線のように運転本数のやや少ない路線の改軌等、限定的に なると思います。
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質問者からのお礼コメント
詳しくご説明頂きありがとうございます。 なるほど、日本の様な地形では建設費に差がでてしまうのですね。 関東と関西の違い、近鉄に関してまで丁寧に回答頂いたこちらをベストとさせて頂きます。他の方々すみません。
お礼日時:2007/11/15 17:30