院の人間関係を不安に思われる気持ちはとてもよくわかります。そのうえで、私は質問者さんがおっしゃるとおり、「研究は最終的には自分との闘い」だと考えますので、何も気にすることなくご自分でコントロールできること、すなわち学会発表、論文執筆やその投稿に専念された方がよいかと思います。 大学院は狭い範囲の人付き合いになるので、いい方に向けば切磋琢磨してレベルの高いものになりますが、悪くするとみなで足を引っ張り合うようなことになることも珍しくありません。ただ、今は母校に就職を狙うような時代ではありません。学会に出て行って、そこでどういう人間関係を築くかが重要で、院生同士の人間関係などたいした問題ではないのです。足を引っ張るような真似をするつまらない院生は、言葉は悪いですがその大学院の中しか見えていない小さな人間です。放っておいてください。私の周りにも（社会人か否かを問わず）そういう人は珍しくありませんでしたが、そうしたつまらない人間で、10年経って研究職についている者は一人もいません。 教員の指導については、質問者さんに手を抜いているのか、それとも力を認めているのかをご質問の文面から読み取るのは難しいです。ただ、院生の投稿論文が変なものであった場合に困るのは先生の方ですから、基本的には楽観的に力を認められていると考えた方がよいと思います。それに、この点についても、問題は学会で認められるかどうかであって、先生がどう思うかは最終的にはまったく関係がありません。仮に手を抜いていたとしても、博士課程の院生ともなれば、ある意味では教員を乗り越えていないといけないわけですから、教員がこの院生はいまいちだなと思っても、投稿誌や学会で質問者さんの論文が評価されることだってありうるはずです。論文を見てくれて、出していいというのは環境としては悪いものではないので、前向きにがんばってください。 こちらからあえて大学院内で喧嘩する必要はありませんが、自分が掌握できることに専心して仕事を進める能力も大事です。他人がどう思うかは他人が決めること。自分のことや自分の研究は自分にしかわかりません。あまり気に病まずにどんどん論文を書いて、ぜひ学位をとってください。