論文執筆の際の引用文献について 大学の卒業論文,修士論文,博士論文,はたまた学者による論文など何でもよいのですが,その時の論文で参考・引用するのは,他の方が書いた「原著論文」に限るのですか?
論文執筆の際の引用文献について 大学の卒業論文,修士論文,博士論文,はたまた学者による論文など何でもよいのですが,その時の論文で参考・引用するのは,他の方が書いた「原著論文」に限るのですか? それとも○○大学の紀要や学会の発表論文,書籍などを引用しても良いのでしょうか。 また,紀要や学会発表論文,書籍などは原著よりも信用度は落ちるのかどうか知りたいです。 これは,上記の論文を見下しているという意味ではなく,審査するうえでその制度上,甘かったりする場合があるのかという意味です。 よろしくお願いします。
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質問者がどういう定義で「原著論文」という言葉を使われているのか、よくわかりませんでした。 原著論文=新しい発見して、それについての報告を学術誌の記事として掲載させたもの。 (参考)http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13132355223 http://next49.hatenadiary.jp/entry/20080702/p2 そのため、 「○○大学の紀要」に掲載されているものも、原著論文があり得ます。 研究者の学術書は、学術雑誌に掲載されたものを加筆・修正し、書下ろしを加えたりして一冊にまとめていることが多くあります。これも原著論文です。 引用する際には、初出も明記する必要があります(多く、著書の最後の方に初出一覧が掲載されていると思います)。 学術雑誌から引用する場合にも、著書になっていないか確認する必要があるでしょう。もしかしたら、著書にする際、修正している場合や意見を変えている場合もあるので。 「学会発表論文」が何を指すのかはわかりかねます。 信用度に関しては、論文を読んでみないことには、測りかねます。 ただし、傾向としてお伝えすると、 学内紀要の論文に関しては、査読が甘いことがあり、学生や院生、卒業生の論文については注意して読む必要があると思います。 学術書でない書籍についても、誰をターゲットにした書籍かによって、書き方も変わってくるかと思いますし、根拠づけがはっきりしないまま、結論だけ書いているものや、研究史を踏まえないまま自分の思いのままに書いているものなど、学術論文に引用・参考にするものとしてはふさわしくない場合も多々あります。 このような論文・文章については、引用・参考文献として挙げる際の優先度としては、おのずと低くなります。 複数の人が似たようなことを言っている場合には、古くに述べている人、かつ、研究者としてそれなりの位置づけにある人の論文(書籍)を挙げることが望まれるかと思います。 というのも、先行研究を挙げるということは、研究史におけるご自身の研究の位置づけをする必要があるからです。 ある研究において、それなりの評価を得られている研究に対して、ご自身の研究はどういう立場なのか(賛成・反対含めて)を示すことが挙げる目的の一つになるからです。 もちろん、学生や院生の場合でも侮れません。 きちんとした研究手法に則って、これまでに言われていないことを述べている可能性もあり、のちに素晴らしい研究者になることもあるからです。 なので、最終的には、内容いかんにより、引用・参考文献として挙げるのに適切かどうかを見定めてください。
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