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コンテンポラリーアートとポストモダンアートについて 現代美術について調べて...

mod********さん

2016/11/402:10:07

コンテンポラリーアートとポストモダンアートについて

現代美術について調べていると、コンテンポラリーアートとポストモダンアート(ポストモダニズム)と、2種類の言い方があることに気づきました。

そもそも言葉の意味として、現代=コンテンポラリー(同時代)=ポストモダン(近代以降)と、同じようなものだというのはわかるのですが、実際には上記の2つの言い方で、別の扱われ方をしているような気がします。

コンテンポラリーの場合は、(マネあたりとする向きもあるようですが)デュシャン以降の、既存の価値観に対しての問いかけを含んだアート、といった扱いをされているように感じます。
一方、ポストモダンの場合は、モダニズムに対する概念として用いられている場合が多いような気がします。
抽象表現主義やミニマリズムに対抗する概念としての新しいアート、といった印象を受けました。

と、いま自分で書いていて思ったのですが、もしかするとコンテンポラリーアートの方が幅の広い概念だったりするんでしょうか…?

質問内容としては、コンテンポラリーアートと、ポストモダンアート(ポストモダニズム)は、どこが違うのか、どのように使い分けられているのか(明確な定義でなくとも、一般的にどう扱われているのか)を教えていただきたいです。

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e21********さん

2016/11/410:11:51

コンテンポラリー・アートは和訳では一般に現代美術、現代アートと呼ばれているものですが、大まかに2つの意味があります。

1.単純に同時代の美術という意味。古典とか伝統的な美術じゃないよということですね。

2.美術史におけるいわゆるコンテンポラリーアートの先駆的動向としてのモダン・アート(マネや印象派あたりを起点としてミニマル・アートくらい迄の動向、またデュシャンあたりを起点としてのコンセプュアル・アートまでの動向)までも含めて、それ以降の現在に到るまでの美術の動向を全て引っ括めて幅広くコンテンポラリー・アートと解釈する考え方があります。


しかし、当然のことながら時代の推移と共に同時代という言葉の指す範囲は変化して行きます。なので、どの動向からをコンテンポラリー・アートの範疇に入れるかも随時変化しています。キュビスムからだとか、ダダからだとか、デュシャンからだとか、いや第二次世界大戦以降からだとか、モダニズムが失効した80年代以降からだとか、様々な考え方があり、極端な話先駆的動向はもう括りに入れず、20世紀までの動向はまとめてモダン・アートの括りに入れてしまえば良いという乱暴な考え方もあります。そういうわけで、どこからどこまでをコンテンポラリー・アートの範囲とするかについては明確な定義はありません。

この非常に幅広い範囲をテキトーに区切って「ここから以降がコンテンポラリー・アートだよ」という個人的な認識で美術を語ることになるので、話がややこしくなっているのです。





こうした問題を考える場合、もうひとつ重要なキーワードが「モダニズム」です。モダン・アートを成立させている思想的バックボーンとしてこの従来の伝統を否定し芸術概念の拡大を意図した前衛的活動を良しとする「モダニズム」の価値観があるわけですが、70年代を最後にその「モダニズム」は失効してしまい、80年代以降はポスト・モダニズムの時代に入ります。

ポスト・モダニズムの美術はモダニズムの美術のような還元主義的態度であったり進歩史観的態度であったりはせず、いったんそうしたモダニズムの価値観を0に戻して、全ての価値観を相対的に検証してみようという動向です(実際はもっと複雑ですが)。結果として過去の様式や方法論からの引用で再構成されたシュミレーション・アートなどが生まれてきます。





で、最初に話を戻すと、モダニズムが失効した80年代以降のポスト・モダニズムの美術をコンテンポラリー・アートと括り、それ以前のモダニズムを思想的バックボーンとした美術をモダン・アートとして切り離すという考え方が現時点では比較的多いと思います。まぁ、これも文脈次第なので、常にそうだということではありません。

和訳の場合、70年代迄のいわゆる前衛芸術を「現代美術」と表記、80年代以降のポスト・モダンの美術を「現代アート」と表記することも多いです。





このように、コンテンポラリー・アートという言葉の指す範囲にハッキリとした定義はないので、結局はこの言葉が使われている文脈からどの意味で使われているかを都度判断するしかないと思います。

質問した人からのコメント

2016/11/10 12:55:44

「文脈次第」という、たいへんごもっともな回答をいだたき、感謝しております。
自分のなかで「思想的バックボーンとしてのモダニズム」という意識があまりなかったことにも気づかされました。

回答ありがとうございました。

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