iDecoは高所得者にはメリットがあります。低所得者にはあまり意味がありません。 iDecoのメリットとして掛け金分が課税対象所得から減ることによる節税効果があります。高い税金を払っている人なら節税になりますが、税金をあまり払っていなければ関係ありません。 相談者さんは年収約14万円。所得控除は38万円ですから所得0円です。（障害年金は非課税なのでここでの計算には含めません。）所得税を払っていないですよね？ iDecoの節税効果はありません。 iDecoのもう一つのメリットは運用益非課税です。が、投資では思ったように利益が出るかどうか誰にも分かりません。iDecoは運用益を担保してくれるわけではありません。運用益どころか損を出す可能性もあるのが投資です。27年間5パーセント運用の実現可能性についてもっと考えてください。 受け取時の退職控除額はiDeco加入期間1年あたり40万円、20年を超える場合は21年目から70万円です。つまり加入期間27年なら1290万円です。これ以下なら非課税です。 しかし、そもそも月収118000円のうち半分以上の60000円をiDecoに回してしまって生活できるのでしょうか。iDecoは60歳まで資金を取り出せません。お金が必要になっても60歳になるまではiDecoに回した分は使えないのです。 それでも将来に備えてお金を貯めたいのであれば、もう少し現実的な金額でマル優制度を利用して貯金。投資はその中から無理のない範囲で試されてはどうでしょうか。