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商標についての質問です。

rij********さん

2018/4/1713:47:38

商標についての質問です。

〇〇〇〇株式会社(〇〇〇〇は漢字)が、自社製品のパンフレットの下部に「〇〇〇〇株式会社」をゴシック体で単に製品の製造者として記載する場合は、商標法26条1項1号に該当し商標権の効力が及ばないと思いますが、〇〇〇〇株式会社をアルファベット表記(×××××× CO.,LTD)して、上記と同様の使用の仕方をした場合も商標法26条1項1号によって商標権の効力が及ばないと考えてよいですか?

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kor********さん

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2018/4/1810:02:53

なかなか難しい問題で、「普通に用いられる」とはなんぞやと言うことに帰着しますが、立法趣旨を示す逐条解説には、何ら手がかりがある物はありませんし、裁判所を拘束する物ではありません。

このことについて考察した論文には、
https://www.iip.or.jp/summary/pdf/detail09j/21_16.pdf

がありますが、知的財産研究所のものであるので、一応権威のある物ですが、
「普通に用いられる方法については、単に標章の外観上の 態様を意味するという場合と、その商品又は役務に対する使 用方法も含めて考慮されるという場合の二通りが考えられる。 26条の場合には実際に商品又は役務に表示されているもの についての判断であるから、あえて表示方法を無視する理 由はない。その表示方法が普通に用いられる方法か否かの 評価は、その商品又は役務の分野によっても異なる。「普通 に用いられる表示」とは識別標識としての表示でないという 意味も含めて、その商品の取引の実情から見て商標権の効 力を及ぼすべきではない方法を意味するものと解する。 」
と書かれているのみです。

関連する判決には、

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/620/012620_hanrei.pdf

の「争点5」に対する判断がありますが、

「被告は、本件被告標章は、被告の名称の普通に用いられる方法での表示にす
ぎないと主張する。
しかしながら、商標法26条1項1号が、自己の名称を普通に用いられる方
法で表示する商標について、商標権の効力が及ばないとしたのは、そのような商標
についてまで商標権の効力が及ぶとすれば、本来需要者が商品について必要とする
製造者・販売者等の情報を得ることができなくなってしまい、取引秩序という公益
を図ることができなくなってしまうからである。
したがって、同号にいう「普通に用いられる方法」とは、商品の製造者・販
売者名等を示す方法として普通に用いられる方法をいうものと解するのが相当であ
る。
しかるに、甲9、12及び13のパンフレットに付された本件被告標章は、
いずれも、被告の名称である「株式会社アイコム」という表示ではなく、その使用
態様も、それらのパンフレットには、別途開発元販売者ないし開発製造者として
「株式会社アイコム」と記載されている一方で、本件被告標章は、単に本件システ
ムや本件コンピュータの開発元販売者名ないし開発製造者名を示す以上の態様で使
用されていると認められるので、「普通に用いられる方法」で使用されているとい
うことはできない。
また、本件コンピュータに付された本件被告標章についても、同様であり、
その表示内容、使用態様(特に、商品上面に付されている本件被告標章1又は3
は、大きく目立つように記載されている。)からすると、それは、単なる本件コン
ピュータの開発・製造者名を示す以上の商標と認められるので、「普通に用いられ
る方法」で使用されているということはできない。
したがって、被告の上記主張は採用することができない。」

とされており、直接的には触れられておりません。

以下は、私見です。

しかし、重要なのは「商標法26条1項1号が、自己の名称を普通に用いられる方
法で表示する商標について、商標権の効力が及ばないとしたのは、そのような商標
についてまで商標権の効力が及ぶとすれば、本来需要者が商品について必要とする
製造者・販売者等の情報を得ることができなくなってしまい、取引秩序という公益
を図ることができなくなってしまうからである。
したがって、同号にいう「普通に用いられる方法」とは、【商品の製造者・販
売者名等を示す方法として普通に用いられる方法をいうものと解するのが相当であ
る。】

というところです。つまり、「〇〇〇〇株式会社をアルファベット表記(×××××× CO.,LTD)」とすることは、特に外国に販売する場合に必要であり、一般のホームページ等においても【商品の製造者・販売者名等を示す方法として普通に用いられる方法】として使用されています。

よって、輸出を想定したものであり、両方を標記しているか、輸出専用でありアルファベット表記であれば問題ないとされると思われます。又、国内向けだけでも認められる可能性は高いと思われますが、あえて、アルファベット表示にする必要はなく、このことが問題となるかもしれません。

いずれにしろ、ぴったりした判例が見つかりませんので、想定に過ぎません。

質問した人からのコメント

2018/4/19 09:15:54

わかりやすいご回答ありがとうございました。

難しい問題ですが、自分なりの判断はできるようになりそうです。

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