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イエズス会の宣教師アレッサンドロ=ヴァリニャーノについて教えていただきたいです...

sas********さん

2019/1/2018:32:37

イエズス会の宣教師アレッサンドロ=ヴァリニャーノについて教えていただきたいです。

彼は日本の軍事的征服は不可能や割に合わないなどと書簡などで報告していますが、中でも1582年12月のフィリピン総督宛の手紙は様々な本で紹介されています。しかし、このベストアンサーとなった回答で kui********様が仰っている「1579年の報告」があったことは初めて知りました。

回答日時 2014/1/26 23:22:29
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q141197869...

《イエズス会宣教師のヴァリニャーノは明確に「日本人の好戦性・多軍勢・城郭・狡猾さと欧州各国の軍事費をふまえて、日本は征服できない」と1579年に報告しています。》

このヴァリニャーノの報告を何でお知りになったのか、出ていた文献等をお教え願えませんでしょうか?
また、「好戦性・多軍勢・城郭・狡猾さと…」などの表現は、元の報告文をそのまま引用したというより、引用者が「要約」した文章のように思えます。これは出典の時点で既に成されていたのか、もしくは kui********様が要約されたのでしょうか?

以上、お時間が取れましたらぜひお教え頂ければ幸いです。


※なおこの質問は、以前投稿し一旦取り消したものとほぼ同内容です。回答者様を指名させて頂きましたがご多忙とのことで、しばらく置いて改めて質問してほしいとのことでしたので、今回再び投稿させて頂きました。
ただ、別IDでの投稿となりました。前回IDは知恵コインが残り少なく、前回と同じだけのコインをお礼として提示できないため新しいIDを作って質問することとしたしだいです。もし前回IDで質問するほうが良ければお申し付け下さい。
それでは宜しくおねがいします。m(__)m

ヴァリニャーノ,好戦性,イエズス会,宣教師アレッサンドロ,イエズス会宣教師,8-I f.236,難攻不落

この質問は、kui********さんに回答をリクエストしました。

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ベストアンサーに選ばれた回答

kui********さん

リクエストマッチ

2019/1/2321:17:45

宣教師ヴァリニャーノのご質問について、先日は一旦取消までして頂き
まして、誠にお手数をかけました。
改めて、ご指摘頂いた2014年の回答内容について、典拠を含めて
詳述いたします。

『イエズス会宣教師のヴァリニャーノは明確に「日本人の好戦性・多軍勢
・城郭・狡猾さと欧州各国の軍事費をふまえて、日本は征服できない」と
1579年に報告しています。』

ご明察のとおりこの文章は、私が史書の内容を要約したものです。
上の記述の典拠は、高橋裕史氏による著
『武器・十字架と戦国日本』洋泉社刊、2012年
のpp227~228にあります。著作権がアレですが、研究のためには多少の
コピーも許される筈ですから、高橋さん御免なさい、その内容を下記に
示します。


((以下、引用))

"日本征服は不可能"

日本人が、キリスト教勢力による日本征服を疑っていたことは、第一章で
紹介したヴァリニャーノの『日本巡察記』の報告しているところである。
では、当のヴァリニャーノ自身は、対日武力征服の可能性について、どの
ように認識していたのであろうか。
ヴァリニャーノは、1579年12月2日付け、口之津発のイエズス会総長宛て
書簡で、「日本は外国人の兵士の手で征服され得ない」と断言している。
彼はその一つ目の理由として、「日本はこの世でもっとも堅固で険しい地
で、日本人はもっとも好戦的だからである」と記し、日本人の「好戦性」
を第一に挙げている。
二つ目の理由は、「難攻不落の要塞が、高く非常に険しい山中にたくさん
ある。日本人はきわめて大勢であり、海に囲まれた島々にもいるため、彼
らに対抗できる大国も兵士も存在しない」というものであり、難攻不落の
山城と、海に囲まれた日本の自然条件に注目している。
三つ目の理由として、「日本人の間には反逆と裏切り」が日常的なので、
外国人が支配者になっても、「裏切りが行われるであろう」と述べて、
対日征服の無意味さを主張している。
さらにヴァリニャーノは、四つ目の理由を、次のような観点から論じて
いる。

日本人を養い、日本国内に数多くの要塞、戦闘要員を大勢抱えるには、
ポルトガルとスペインの両国王は、この上なく巨額の出費を余儀なく
されよう。(中略)ヨーロッパから遠く隔たっている地で、大勢の
日本人と巨額の経費を維持するには、両国王の所有する全収入と人々
では不十分であろう。
(参考史料 Archivum Romanum Societatis Iesu,Jap.Sin. 8-I f.236)

ヴァリニャーノは経済的得失論の考えから、日本を不良債権として認識
し、日本を手に入れても、多額の経済的負担を抱えることになりかね
ない、という理由から、日本の征服に反対しているのである。ここには、
費用対効果の理論がみられるわけで、興味深い。
ヴァリニャーノが来日したのは、1579(天正7)年の7月25日のことである。
つまり、ヴァリニャーノは四ヶ月少々の「日本体験」から、右のような
日本の国情と日本人の好戦的な習性を読み取り、「対日武力征服」の
困難性と無謀性を看破したのだった。

((引用終わり))


以上です。
私も、宣教師の原史料を読んだことが無いので恐縮ですが、上記に高橋
氏が挙げる書簡に、ヴァリニャーノの日本分析が書かれていると思われ
ます。
実際に、この高橋氏の著のなかの記述でも、数多くの宣教師に依っては
さまざまな日本観があります。イケイケな宣教師もいれば、ヴァリニャ
ーノのように日本に消極的な人物もいます。誰が正しい考察だったか、
今となっては知りようもありません。
そのうえでヴァリニャーノの分析は、16世紀当時の日本と西欧との距離
の「遠さ」を的確に分析・表現していると思い、私は上述の記述を採用
しました。

こんな調子でございます。
歴史愛好にお役立て頂ければ幸いです。

  • 質問者

    sas********さん

    2019/1/2421:05:53

    大変詳しく丁寧なご回答に感謝します。高橋裕史氏の著作中で紹介されていたのですね。
    実は質問する前に高瀬弘一郎氏の著作を中心に出典を探しました。岩波の大航海時代叢書とかも。でも見付けられずで(笑) 思い切って直接お尋ねして良かったです。

    確かに、イエズス会には布教のため武力を用いるべきと主張する者も少なからずいたようですね。有名な1582年のフィリピン総督宛ヴァリニャーノ書簡はそんな強硬派を牽制する意図もあったようですし。ただ、武力行使反対理由が費用対効果というのはあまり喜べないですね日本人としては(笑)
    当時の日本は、西欧からの「遠さ」と戦国時代真っ只中だったことに救われたのかも知れませんね。

    ベストアンサーに選ばれた2014年の回答、そして他を拝読してもそうですが、裏に ものすごい知識量が感じられて感心するばかりです。この度は、何年も前の内容への質問にわざわざお時間を割いて頂き本当に有難うございました。m(__)m

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質問した人からのコメント

2019/1/24 21:08:13

もちろんベストアンサーです!感謝

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