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狂言師の和泉元彌と野村萬斎は家柄家格としてはどちらが上なのでしょうか?

ami********さん

2019/1/2523:19:50

狂言師の和泉元彌と野村萬斎は家柄家格としてはどちらが上なのでしょうか?

そもそも別の流派で上下がないのでしょうか?
狂言に詳しくないので教えて下さい。

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ID非公開さん

2019/1/3001:55:45

現在、狂言の流派には「大蔵流」と「和泉流」があり、和泉元彌氏も野村萬斎氏も同じ和泉流です。
家の格としては、本来ならば和泉元彌氏の方が上ということにはなります。
しかし和泉流の話は少しややこしいものとなります。わざわざ「本来ならば」という前置きをするのにも複雑な事情があります。

和泉元彌氏の父は、和泉流19世宗家である、故・和泉元秀氏です。
和泉流の宗家は山脇家が継いでいましたが、昭和の初期には宗家は途絶えていました。そこで同じ和泉流の三宅藤九郎家の、9世三宅藤九郎の長男である三宅保之が、16世宗家だった山脇元清の娘の養子となり、19世宗家・山脇元秀となります。その後山脇元秀氏は、流派の名前をとって姓を「和泉」とし、和泉元秀を名乗ります。

野村萬斎氏の父は2世野村万作、その父が6世野村万蔵、その6世万蔵の弟が和泉元彌氏の祖父である9世三宅藤九郎です。ですから和泉元彌氏と野村萬斎氏は、家は別系統ですが、血筋において「はとこ」という関係になります。

和泉流には「山脇派」「野村派」「三宅派」があり、和泉氏は「家」としては山脇家ですが、芸の伝承の流れから行くと、野村萬斎氏と同じ三宅派になります。
なお、萬斎氏の野村万作家は姓が「野村」ですから、野村派かと誤解されかねませんが、野村派の野村又三郎家とは別の流れになります。(あ~、ややこしや)

さて、和泉元彌氏ですが、19世宗家であった元秀氏が95年に亡くなると、和泉流20世宗家を名乗るようになります。
しかし宗家襲名披露公演が和泉流各派や宗家会に無断で行われたものであり、また流派内の「元彌氏はまだ芸が未熟であり、流派内の先輩の下で修業した後に宗家を襲名したらどうか」という助言を無視して独断で宗家を名乗ったこと、勝手に「和泉流二十世宗家 和泉元彌」を商標登録していたことで、和泉流各派との確執が生まれます。
さらに当時、和泉元彌氏が公演のドタキャンや遅刻、ダブルブッキングなどといった問題を連発していたために、和泉流だけでなく能楽界全体の問題となり、元彌氏は02年に能楽協会から退会処分命令を受けます。

ですから現在、和泉元彌家以外の和泉流各派から成る「和泉流職分会」は、和泉元彌氏を和泉流宗家とは認めておりませんし、仕事上のお付き合いもまったくありません。
そういうわけで和泉元彌氏と野村萬斎氏は、基本的に“仲がよろしくない”ものだとお考え下さい。

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