迫撃砲と榴弾砲はそれぞれどのような用途で使われますか?

迫撃砲と榴弾砲はそれぞれどのような用途で使われますか?

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大まかに榴弾砲は砲兵部隊が近距離から遠距離までの射撃に使う、迫撃砲は歩兵が近距離の支援射撃に使う、という区分けも出来ることは出来るんですが例外も多いので必ずこうだとは言えません。榴弾砲が狙うのは陣地だけでなく移動中の地上部隊から建造物まで様々です。現代の榴弾砲の用途は砲兵の任務とイコールとも言えます。歩兵が装備する迫撃砲も陣地攻撃に使うこともあれば散開した敵兵相手に使うこともあり、装甲車両を攻撃するための迫撃砲弾というのも一応存在します。そして砲兵が大型の迫撃砲を使うこともあります。 なんだかデタラメなことを書かれてる方がいますが近世から20世紀初頭にかけての野戦砲の主力は榴弾砲ではなく直射(水平射撃)用の75ミリ級カノン砲です。「昔は大砲と言えばほぼほぼ榴弾砲」というのは完全に間違いです。曲射の方が照準が難しいうえに昔は榴弾自体が無く、19世紀に榴弾が出てきてからも信管の信頼性が低かったので炸裂しない実体弾や散弾、時限装置で確実に発火させられる榴散弾といったものを使う小型カノン砲が主力だったんです。これを昔は「野砲(field gun)」と呼びました。それと並行して使われたのが臼砲(英語でmortar)と呼ばれる曲射砲で、大型のものは攻城砲として使われ、小型のものは野砲を補助して野戦で榴弾を撃つのに使われました。これが進化して射程を伸ばし閉鎖機や駐退機なども備えて榴弾砲(howitzer)になります。曲射専用の臼砲と違って水平射撃も可能なのが特徴で、カノン砲と臼砲を合体させたようなものでした。上に書いたように20世紀初頭まではカノン砲(野砲)の方が野戦砲では主力でしたが、照準技術や通信技術の進歩で遠距離の曲射がやりやすくなったこと、それに着発信管の信頼性向上などで第一次大戦を境に榴弾を主力にする国が増えていき野砲は廃れました。大型のカノン砲も榴弾を主用するようになったため、長射程の長砲身榴弾砲(見た目はカノン砲と似てますが近距離でも曲射出来るのが違い)に吸収されて消えています。なので現代の方がむしろ陸軍の大砲といえば榴弾砲(戦車砲除く)という状態になってます。 一方迫撃砲というのは榴弾砲とは違う形で進化した臼砲というか、実は英語だと臼砲と同じ言葉(mortar)を使います。日露戦争の陣地戦で敵陣を制圧するのに日本兵が簡易型の臼砲を手作りして使うようになり、これを敵に迫って撃つ砲だから迫撃砲と呼び始めました。その後の第一次大戦でも欧州諸国が似たような兵器を塹壕戦用に作って多用し、そちらでは従来通り臼砲と呼び続けたんですが日本では迫撃砲という新語があったので、第一次大戦以降に登場した新世代の臼砲は日本語ではみんな迫撃砲と呼ぶようになったんです。水平射撃を諦めて曲射専用にすることで他の砲より小型軽量にまとめる点は古い世代の臼砲と一緒ですが、技術の進歩を反映して扱いやすく設計されているのが違いです。出自もあって一般的には歩兵が近距離戦用に使う大砲という位置付けになってますが、中には砲兵部隊向けの大型の迫撃砲というのも存在します。日本陸軍では要塞攻撃用として30センチ迫撃砲なんてのも作ってましたし、冷戦期にはソ連軍が核弾頭を発射する42センチ迫撃砲を開発してました。史上最大口径の大砲はアメリカが第二次大戦中に要塞攻撃用として作った91センチ迫撃砲です。構造を簡易化するため砲口から装填する迫撃砲が多いですが、他の方も書いてるように最近は後装式で近距離なら水平射撃も可能な迫撃砲もあるなど構造面でも榴弾砲との境目が曖昧になってる部分もあります。 ひとくちで榴弾砲はこうで迫撃砲はこうだと言えるほど簡単じゃないんですね。

ThanksImg質問者からのお礼コメント

詳しく教えてくださりありがとうございます。

お礼日時:2019/4/14 15:23

その他の回答(3件)

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榴弾砲も迫撃砲も曲射を行なうという意味では同じですけど、本格的な榴弾砲となんちゃっての迫撃砲の違いです。 昔は大砲と言えばほぼほぼ榴弾砲でした。「ほぼほぼ」というのは細かいことを言ったら、いくらでも反論できるでしょうから。でも砲を直射に使うなんてなかなかなかった時代。例外があるにせよ、それらは所詮、例外だった時代です。で、その榴弾砲は砲兵隊が運用します。ということは前線の歩兵部隊は、目の前に敵がいて直射でなかなか倒せない。曲射が欲しいなぁとなれば、一度、上の師団司令部だとかに報告を上げて司令部から砲兵隊に命令が行く。その命令を受けて砲兵隊は観測班を前線に繰り出し、その上で砲撃。むちゃくちゃ面倒くさかった。 この状況を打破するために、第一次世界大戦においてイギリスが、歩兵でも曲射ができる砲として迫撃砲を開発したのです。目の前の敵だったら、自分で攻撃したら良いじゃん。というか、その敵からバンバン攻撃されているのに、砲兵隊なんか待っていられないんだよ。どんだけ待たせるんだよ、バ~カ。 例えて言うなら、榴弾砲はお店に足を運んで更にお金を払わないと食べさせてくれないプロの料理人。迫撃砲は、毎度毎度の飯を何も言わなくても出してくれる古女房。

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両方とも曲射砲という部類です。 ザックリ云うと、この2つは大きさで分かれます。 ・迫撃砲:小 ・榴弾砲:大 【迫撃砲】 迫撃砲は主に歩兵が使用します。目の前の敵だが銃撃するには互いに掩体(壁など)に隠れている場合に、斜め上に打ち上げて榴弾を敵に落とします。最小の物は分解して数人で運びます。 81mmや120mmが各国陸軍での歩兵が扱う迫撃砲の最大口径ですね。 砲身が薄く、大抵は手で弾を砲口から落と入れます。落ちた底の撃針に雷管が起爆し伝導薬から発射薬に点火されて、爆燃したガスによる比較的低い圧力で飛んで行きます。 例外的に、戦闘車両の後部戦闘室内に据えられている物もあります。 例外の例外で、専用の迫撃砲車両で自走砲のようになっているものがあります。自動装填で後込めです。自走砲との違いは、砲身が比較的薄く、数km程度の近距離しか砲撃できません。 【榴弾砲】 ”自走砲”と呼ばれるものが榴弾砲の1種です。 素人目にには戦車との違いが分からないかもしれません。 重量も20トンから30トンほど。 自走砲ではない榴弾砲は、砲全体が露出していて牽引式のものです。 数的にはこちらの方が多いかもしれません。 中には、小型エンジンを備え、簡易的に自走できるものもあります。 すべて後込め式です。 口径は155mmほどを中心に122mmから240mm程で、砲弾はいかにも砲弾らしい形状をしています。 大抵の最大射程は15kmや20kmはざらで、大きな物では最大射程は30km強で、ロケットアシストが加わると40km程です。多くが40kg以上の砲弾を飛ばします。

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どちらも敵の陣地を攻撃するのに使いますが、迫撃砲は多くの場合歩兵連隊など歩兵部隊の指揮下に置かれ、比較的規模の小さい敵陣地に対する援護射撃を行います。