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人間において脳と腸はどのようにつながっているのですか?

lov********さん

2019/7/918:35:14

人間において脳と腸はどのようにつながっているのですか?

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ghw********さん

2019/7/919:06:07

脳と腸の関係、「腸脳軸」について、

「腸脳軸」とは(脳と腸は自律神経系や液性因子(ホルモンやサイトカインなど)を介して密に関連していることが分かっています。
この双方向的な関連を「腸脳軸(brain-gut axis)」または「脳腸相関(brain-gut interaction)」と呼ぶ。

「腸脳軸」についてわかっていること、わかっていないことをご紹介します。

「プロバイオティクス(=腸内細菌叢(ちょうなんさいきんそう))」の利点は、今日では十分に実証されています。
「プロバイオティクス」は、カラダによい菌を増やすことで健康を守ろうとする考え方から生まれたもの。
しかしながら、「心の健康」まで改善することはできるのでしょうか?

5月というのは、「5月病」と言われるものもあるくらい「心の健康」の予防月間でもあります。
あまりにも長い間、人間は心の健康に関しては注目せず、そのため文字通りに自らを追い込んでいるようなもの…とも言えるのです。
それそれ我々は、その状況を変える時期ではないでしょうか。

▶腸には、食べ物を消化し免疫システムを抑制することを促す何兆ものバクテリアがいます。

▶腸内細菌が健康全般に非常に大きな役割を果たすことは十分に確立されています。が、最近の研究によると、それは心の健康にも役割を果たす可能性があることを示しています。

▶食生活を変えたり、「プロバイオティクス」サプリメントを摂取したりすることで、不安や鬱病の症状を管理しやすくなったと主張する人もいます。

▶しかし、まず初めに我々は、腸の健康と心の健康がどれほど関係しているのかわかっているでしょうか。


医学博士であるエメラン・メイヤー博士は、1973年のころは医学部の学生でした。当時、夏の間はボストンにあるマス・ジェネラル・ホスピタルの消化器病科でサポート業務をこなしていました。するとそこで、後の彼のキャリアを変えることに気づいたのです。

「多くの患者が慢性的な腹痛症状を調査することに同意してくれたのですが、診断検査では陰性反応だったのです。患者の病歴を見ると、これらの患者の多くが不安・鬱病およびストレスレベルを増加していたということを私は気づきました」とメイヤー博士語ります。

後に『腸と脳(The Mind-Gut Connection)』という著書を書き始めるメイヤー博士がこの研究を始めたころは、腸の健康と心の健康の関係というのは医学界ではかなりニッチな分野でした。

しかし今日、研究者たちは彼が1970年代に注視していたことを、完全に理解し始めているのです。つまりそれは、人体の腸内細菌の変化は免疫や神経系だけでなく、脳にも変化をもたらす可能性があり、潜在的に不安・鬱病・ストレスそして恐怖心などの心の健康問題の変化においてもつながっているという考え方になります。

いわゆる「腸脳軸」(「脳-腸相関」または「精神-腸相関」としても知られています)は、一部の精神科医が患者に「プロバイオティクス」サプリメントを推奨し始めているという点においても、健康用語の基礎知識となっています。何人かの人々は食事療法を変え、プロバイオティクスを摂取することが彼らの不安と鬱を「治す」ことの効果があったという仮説を唱える研究者もいるほどなのです。

「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス(プロバイオティクスが微生物を指すのに対してこちらは、①消化管上部で分解・吸収されない、②大腸に共生する有益な細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進、③大腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持、④人の健康の増進維持に役立つ、といった条件を満たす食品成分 のこと)」を摂取することで「人生を取り戻した」と、不安発作を過去に患っていた女性が「米国版2ちゃんねる」とも言われる「レディット(Reddit)」にも記述しています。

では私たちは、腸の健康と心の健康の関係について、実際にどのくらいわかっているのでしょうか。

ここからは、腸内細菌と心がどのように関係しているか、それから最前線にいる科学者たちが何を次に望んでいるかを記していきます。

「脳腸軸」とは何なのでしょうか?

「腸の中にいる何兆ものバクテリアが、『腸内マイクロバイオーム(微生物叢)』として知られているものを構成しています。この細菌は、言うなれば友人であり、食べ物を消化し、免疫システムを抑制することを促してくれているのです」と、ジョンズホプキンス大学医学部の精神医学と行動科学の教授であるグレン・トレイズマン博士は説明してくれました。

「消化器系、特に腸とその腸内細菌は、体を健康に保つために素晴らしい役割をはたしているのです」と、科学の教科書「The Microbiome and the Brain」の編集長であり、医学博士のデイビッド・パールマター博士は述べています。

しかし腸は、体の健康においての役割をはたすだけではないようです。

「腸脳軸」とは、腸のマイクロバイオーム(微生物叢)と脳との間を相互作用する通信システムになります。「簡単に言うと脳は、体の制御システムである自律神経系を通して、腸にその信号を送ります。腸もまた特殊化された腸細胞、免疫分子、および神経信号に保存されているホルモンを介し、脳へ伝達しているのです」と、メイヤー博士は説明してくれました。

「このコミュニケーションチャネルは、腸と脳は我々の体内で最も密接に関連した2つの器官としているのです」と、彼は締めくくってくれました。

いくつかの研究では、「パーキンソン病」や「閉症スペクトラム」のような脳障害を患っている人は、腸内微生物の構成と機能が変えられている結果も記録されているそうです。

「腸は炎症の調節、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症のような我々の最も恐ろしい脳の状態に関する根本的なメカニズムに対し、決定的とも言えるほど関与しているようなのです」と、パールマター博士は述べています。


“腸と脳は、体中で最も密接に関連した2つの器官なのです。


ではこのことで、いかに心の健康に役立たせればいいのでしょうか。

腸内細菌は、気分の調整の役割をはたすセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質も産み出すこともできます。やり取りするような関係になります。「脳は腸内細菌に影響を与えることを、腸内細菌は脳に影響を与える働きをしているようです」と、トレイズマン博士を言っています。

実際に、急速に成長している体の研究では、腸のマイクロバイオーム(微生物叢)を変えることで、心的状態だけでなく様々な精神的健康状態に影響を与えていることを示す数値も記録されたそうです。

学術論文『Microbiome』誌で発表された2017年の研究によれば、マウスの実験では腸内微生物は「マイクロRNA」と呼ばれる脳の分子に影響を与えるように見受けられ、そのことが体内での遺伝子の発現に影響を与える可能性が示されたとのこと。

科学者たちはまた、「マイクロRNA」の機能不全がストレスや不安に関連した障害の一因となる可能性があると考えています。アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コークの解剖・神経科学科の学部長であり、教授のジョン・F・クライアン博士の研究では「Bifidobacterium longum 1714」と呼ばれる特定の細菌株が、健康な人のストレス反応をわずかに減少させる傾向になる研究結果を記録しています。

これらの研究結果の表面上の数値から判断すれば、「米国の成人の推定1600万人および4000万人いるとされているうつ病および不安障害に苦しむ人のために、1本のプロバイオティクスへ投資する」ということはいい結果を生むかもしれません。しかしながら研究者たちは、「かと言って、慌わてて実践する必要もありません」と語っています。


最近まで、先ほどご紹介した学術論文『Microbiome』誌の2017年のマウスの研究のように、ほとんどの研究は動物で行われたうえでの結果になるのです。マウスと人間は、必ずしもそれほど多くの共通点を持っているわけではありません。加えてトレイズマン博士は、「脳-腸相関」に関する研究の多くは、原因と結果を究明するにはあまりにも仮説的なものと述べていますので…。

トレイズマン博士は腸のマイクロバイオーム(微生物叢)と脳の間のつながりを、1本の橋のように見立てています。つまり、「我々は、両側から橋を架けはじめたばかりなのです。そして、若干の進歩をなされているところにすぎません。しかし、それがどのように繋がっているのかは、まだわかっていないのも事実なのです」と説明しています。

しかしながら、我々は腸から脳への複雑な相関があること自体はわかっています。


結論

科学者が特定の心の健康状態のためのプロバイオティクス細菌(腸内細菌叢)のカクテル療法(複数の薬を各人の症状・体質に合わせて組み合わせて投与し、症状を抑える治療法)を明確に示すことは、現時点ではできません。

しかし、一般的な腸の健康状態を改善したいのであれば、パールマター博士は、「プロバイオティクス食品(キムチ、ザワークラウト、ヨーグルト、ケフィア)」は炎症を軽減することがわかっています。対して「プレバイオティクス食品(ニンニク、タマネギ、ネギ、チコリーの根、タンポポの若葉、アーティチョーク、ヒカマ)」は、善玉腸内細菌を助長することができると指摘しています。

ご参考サイト
https://www.esquire.com/jp/menshealth/wellness/a26614989/probiotics...

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