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ダニエル書に出てくる新バビロニア国ベルシャザル王は、メディア国アステュアゲス...

mon********さん

2019/8/2519:55:22

ダニエル書に出てくる新バビロニア国ベルシャザル王は、メディア国アステュアゲス王のことですか?
キュロス2世=クロス王として、その周辺人物は、だれがどのひとになるのですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

did********さん

2019/8/2522:57:17

ダニエル書は歴史書ではなく黙示文学ですので、
その記述から歴史を再構成することは出来ません。
それは新バビロニアやメディアやペルシアの歴史
についての伝承を集めたものではなく、
まして、それらの国々で実際に起こった出来事の
目撃者による記録であるはずはなく、
物語は全て文学的な虚構に過ぎません。
とは言え、
それらは現実の歴史と無関係に書かれたのではなく、
むしろ著者の経験している現在の世界情勢を反映しています。
ダニエル書の成立年代は紀元前168~164年であり、
その当時ユダヤを支配していたセレウコス朝シリアの王、
アンティオコス・エピファネスによるユダヤ教迫害を
背景として読み解かねばなりません。

この時代錯誤は、歌舞伎や人形浄瑠璃の題目として有名な
所謂「忠臣蔵」の場合を考えてみれば納得できるでしょう。

「仮名手本忠臣蔵」は、江戸時代に実際に起きた「赤穂事件」
を題材にしていますが、政治的・社会的に非常にデリケートな
題材であったため、そのまま上演すれば幕府からお咎めを受ける
恐れがありました。そこでオブラートに包むために物語の設定を
室町時代へと移したのです。
(現代の映画やテレビドラマの「忠臣蔵」はそのまま江戸時代の
物語になっていますが、当時それは非常に危険なことでした。)

同様に、
ダニエル書の著者は主人公ダニエルを紀元前6世紀に活躍した
人物として設定しつつ、紀元前2世紀の緊迫した状況を示し、
迫害下にあっても希望を失わないよう、
預言を含む歴史物語という体裁で非暴力的な抵抗を支持したのです。

ですから、
ダニエル書に歴史的に正確な情報を求めるのは筋違いです。
例えばダニエルについて、
1章21節では「キュロス(クロス)王の元年まで仕えた」
と書かれていますが、
6章29節では「キュロス(クロス)の治世を通して活躍した」
と書かれています。
ダニエル書には、この他にも様々な矛盾が見られ、
聖書以外の文献から知られている史実からかけ離れたことが
記されていますので、
紀元前6世紀の歴史を知る史料としては全く当てになりません。
それも当然のことです。
ダニエル書の著者は歴史の再構成に関心がある訳ではなく、
ただユダヤ教の信仰がどのように守られるべきかについて
語ろうとしているのですから。

そもそも彼は紀元前6世紀の歴史について
正しい知識を持っていなかったのではないかとすら考えられます。
彼が必要としたのは、
強大な帝国に脅かされる弱小民族、
王の横暴に振り回される人々、
という大まかな枠組みだけだったからです。

質問した人からのコメント

2019/8/26 05:42:44

仮名手本忠臣蔵で腑に落ちました。ありがとうございます。

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