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教えてください!父が先日切除した腫瘍の検査結果で右膝間接部軟部腫瘤(Pleomophi...

har********さん

2009/2/1319:21:21

教えてください!父が先日切除した腫瘍の検査結果で右膝間接部軟部腫瘤(Pleomophic high grade sarcoma)といった結果が返ってきました。このことについてわかる方よろしくお願いします。

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bee********さん

2009/2/1509:28:50

軟部腫瘤ーしこり(腫瘍)は身体のあらゆる部位に発生することより、患者さんは外科、整形外科、皮膚科などいろいろな科を受診しますが、いずれの科においても軟部腫瘍の専門家はまずはいないと考えていいと思います。また、腫瘤自体も脂肪の塊(脂肪腫)、あるいは汗腺、毛のうから出来たアテローム(臭い)、中にゼリー様液を含むガングリオンなど良性病変のことが多く、診断と治療にさして問題のあることはないと思います。気にさえしなければ放置しても良いし、手遅れもない。しかし、やっかいなことに軟部腫瘍の仲間には頻度は少ないですが、生命予後不良ながんの仲間である悪性軟部腫瘍(以下軟部肉腫)が混在しており、早期診断と初回(初期)治療に問題を生じ、専門施設を受診する例、局所再発、転移により予後不良となり、医療トラブルになる例が意外と少なくありません。

良性腫瘍として頻度の多いのは脂肪からできている脂肪腫、神経に関係する神経鞘腫、血管からなる血管腫であり、いずれも画像診断としてMRIの特徴像より診断可能であります。また局所再発の多い良性腫瘍としては腱鞘発生巨細胞腫、類腱腫などがあります。一方、軟部肉腫としては全国悪性軟部腫瘍登録(国立がんセンター)によると病理組織学的特徴から円形細胞肉腫としては横紋筋肉腫、非円形細胞肉腫としては脂肪肉腫、滑膜肉腫、悪性線維性組織球腫(MFH)、神経肉腫、平滑筋肉腫などがあります。日本における軟部腫瘍登録は十分に行われてはいませんが、軟部肉腫の発生頻度は骨肉腫などの原発性悪性骨腫瘍よりはるかに多く、3~5倍以上の頻度といわれています。

軟部腫瘍は身体のあらゆる部位に発生する可能性がありますが、特に好発部位は四肢ー大腿部、殿部、下腿、上腕部、体幹部ー腰背部、後腹膜腔など軟部組織の豊かな部位です。特に殿部、後腹膜腔などは腫瘍自体による症状が少ないことより、かなりの大きさに成長しないと気がつかない事があります。また、X線像で描出できないため長期間坐骨神経痛で治療していた患者さんの臀部あるいは大腿部に巨大な腫瘍があった例も経験しています。

腫瘍が単発発生か、多発発生か(神経線維腫症、血管腫、sarcoidosisなど)、初発からの経過(あまり早期だと炎症も考えられる)、疼痛の有無(神経性腫瘍、滑膜肉腫)などです。最も重要なのは腫瘍の大きさ、病変の深さ(皮下など浅在性か深在性か)です。病変部位が深在性で、5cm以上と大きいものは脂肪腫以外は悪性の可能性が高く、専門施設に相談されることをおすすめします。軟部肉腫が初期診断として膿瘍、血腫と誤診され、治療が遅れた症例もみられます。また、初回治療が患者さんの運命をほぼ決めることより、局所麻酔による安易な切除(単純切除という)は軟部肉腫に対しては致命的な結果を招来することがあります(足関節の滑膜肉腫、拇指の明細胞肉腫、拇指の類上皮肉腫、ほか)。軟部肉腫の専門家は私どものように整形外科の腫瘍を専門としている医師であり、是非初回より専門家に受診、相談されることをおすすめいたします。

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