しばし雑談をさせてもらおう。
この程度の変換ミスは「大目に見る」ことはある。しかし、それは中身に評価があってのこと。
芥川賞候補作で「日本語が間違っている」と複数の選考委員から酷評されてたのがあったのを知りませんか? あの候補になるということは一度は活字になって発表されているのです。その原稿が違っているわけですから、掲載した小説誌の編集者はお馬鹿丸出しで。適当なのもけっこういるんですよ。
特にラノベとポルノは信用できない。もちろんそこから新しい表現技術が出ることはある。国際音声記号「↗」「⤵」の利用とか視点人称の混線転換など。
記憶が曖昧だが、新人賞としては、『バトル・ロワイヤル』ってのもその手のものではなかったか?
持ち込みをしてるのですか。普通は「新人賞をとってからおいで」ってなるけど、見る人はみてくれる。出版社にもよる。それを「ゴミ箱か?」ということはその感想をもらっていないわけでしょう。渡しただけ? そんな馬鹿な。そんなんゴミ箱確定でしょ。なにかんがえとんの?
よくいるのよ。どうしようもないものを持ってくる奴が。僕も見せられたことあるし、編集者もたまに持ち込まれるって言ってた。凄い量だったが、ぱらぱらと見てどうしようもないものだった。3分でわかる。はじめ、知人の記者に持ち込まれて、僕にも読んでもらえないかと言われたので楽しみにしていたのだが、がっかり。作者は、とある「箔付き」の人だったのですよ。ある事件の当事者というか。何を書いているのか馬鹿野郎と言いたかった。おまえ自分が何をやってきたのかわかってるのかって。記者の赤入れを経て口添えされて「箔付き」で編集者に持ち込まれたが、「この赤入れをした人は、正確です」と言われただけ。よくあんなものに赤なんか入れたわ。
たいていの場合、そのまま商品になるかどうかが問題なんですよ。そのとき、日本語が正確であるかどうかは最低ラインの踏切板でしょう。
> 自分としては持っている限りの文を書き上げました。
そんなことどうだっていいでしょ。全力で書いたから良いなどという発想はおかしい。
持ち込みはコピーでもなんでもいいけど、絶対に二股をかけないこと。これは編集者が一番嫌うこと。没となって、別の版元に持ってゆくときは、はっきりと明言してからにする。もし、そのとき、編集者に面倒をみて育てる気があるのなら、よそへの持ち込みは許さない。