ベストアンサー
平安時代に書かれた「新撰姓氏録」は、平安貴族の紳士録とされる名簿で、支配層を形成する氏(うじ)、すなわち中央政府で一定の政治的資格を持つ家柄のリストになります。 平安京と畿内の氏だけを収録していますが、全体で1,065氏のうち、帰化人系統と称する氏は325氏で、ほぼ30%を占めています。 栗田寛博士が古来の史籍に現れたすべての氏の数を調査した結果(氏族考)もだいたい同様で、2,385氏のうち710氏すなわち30%弱が帰化系統と言われるものになっています。 この比率は、地方の農民層ではずっと低くなるに違いありませんが、それにしても大きな数だと考えられます。 これらの帰化人は日本人の祖先であることは間違いなく、現在の日本人の血の15%は帰化人の血であると考えられています。 詳しくは、関晃「帰化人」(講談社学術文庫)が参考になります。
質問者からのお礼コメント
ちょっと朝鮮半島に親近感が湧いて嬉しかったのですが……皆さんカムサハムニダ!
お礼日時:2020/11/23 15:12