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欧米人の理想主義です。 さかのぼって、国際連盟発足の時、欧米だけで常任理事国を構成してもよかったのですが、彼らは理想主義なので非ヨーロッパの国も常任理事国に加えたかった。 第一次大戦前までならこんなときに真っ先に名前が上がるのはトルコでしたが、トルコは敗戦国、しかも革命が起きて国が混乱しています。中国も辛亥革命で混乱中。それでアジアの国ながら西洋化を成し遂げた日本に白羽の矢がたったのです。 第二次大戦後も理想主義から非ヨーロッパ人の国を入れようとしましたが今度はその日本も敗戦国、トルコも衰えが著しい。そこで先勝国の中華民国が常任理事国になりました。 しかし、国民党は内戦で劣勢になって台湾に追い出され、大陸は中国共産党の中華人民共和国となりました。1970年代の米中国交樹立の際に国連が共産党政府を中国の正統政府と認めたために常任理事国の地位は台北政府から北京政府に移ったのです。 G7サミット発足の時もそうです。 G7は米ソ超大国とアラブ産油国に翻弄される中規模の先進工業国の首脳が集まって本音で対策を話し合う会議として独仏首脳によって計画されました。 英も入れた3か国でやる予定でしたがふと理想主義が頭をもたげて非ヨーロッパの国も入れた方がよかろうと日本に声をかけたのです。 しかし、日本がアメリカに御注進したために米ソ対策を話し合う会議に米国が強引に参加するという変則の事態となりました。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます!
お礼日時:2020/12/1 15:48