本日逝去された木内幸男監督にお聞きしてみたかった事があります。
本日逝去された木内幸男監督にお聞きしてみたかった事があります。 1987年のセンバツ、関東地区で不祥事により出場辞退した高校が出たため補欠校だった常総学院が出場を果たしました。1984年夏に取手二の監督としてKKのPL学園を決勝で下し優勝してから2年余り、木内さんはこの時が常総学院の監督として初の甲子園出場となりました。 初戦で兵庫県の明石高校と対戦し0-4で敗れました。 この試合で気になっていた事があるのですが、エースの島田直也投手が終盤に追加点を奪われ交代、センターの守備につきました。 あまり知られていませんが、この時彼はガッカリきたのか、不貞腐れた態度で石を投げるような仕草を何度も繰り返していました。時折天を仰いだり、守備の態勢をとらずウロウロ歩いたり、精神的にまだ未熟な印象を受けました。 常総学院は夏の県大会を勝ち抜き春夏連続出場を果たし、初戦で福井商に5-2で勝ち初勝利を挙げます。 2回戦で大会屈指の速球投手、上原晃のいる沖縄水産と対戦し、7-0で勝利します。そこから伊良部秀樹投手のいる尽誠学園、木村龍治投手のいる中京、川島堅投手のいる東亜学園と、大会屈指の好投手を次々と攻略し、決勝でPL学園に敗れましたが、見事準優勝に輝きました。 この時に一番印象に残っているのは、センバツの時の未熟だった島田投手が、見違えるようにたくましくなっていた事です。選抜の時は直球の球威に頼る投球だったのが、スライダーの切れ、制球が良くなり投球の幅が広がっていました。 そして夕方に終わった沖縄水産戦の次の日の第一試合で尽誠学園と対戦するというハードな日程にも関わらず、2試合連続完封をやってのけました。 中京戦では打席で死球を受け倒れ、しばらく立ち上がれなかったものの起き上がり1塁に走り出し、その後も続投、味方打線の大逆転を演出する粘りの投球を見せました。この時スライディングで逆転のホームインした時の彼の満面の笑みが忘れられません。準決勝の東亜学園戦は自ら同点ソロを放ち、サヨナラのホームインは捕手のタッチをかいくぐる見事なスライディングで、この時も満面の笑顔でした。 センバツの時と夏の島田投手では全然違ったというのが私の印象です。木内さんに聞いてみたかったです。どのようにして彼をあそこまで導いたのですか?と。 話は別になりますが、実はこの年のセンバツで、東海大甲府高校が準決勝でPL学園を途中までリードするも追い付かれ、延長戦で敗れたのですが、この試合を投げ切った山本投手がエラーをした同僚に顔をしかめたのを大八木監督が見逃さず、夏の県大会まで干したそうです。大八木さんは情熱家で正義感が強い方でしたから、このような方法をとったのでしょう。山本投手は夏の甲子園初戦で登板し敗れた試合後、「監督に恩返ししたかったです」と言い残しています。 これとは話が違いますが、春から夏にかけてあの未熟だった島田投手を木内監督はどうやって導いたのかなと・・・。勝手な推測ですが、おそらく大八木さんとは別の手法をとられたと思います。 皆さんはどう思われますか?木内さんの事をよく知る方なら分かるかもしれません。宜しくお願い致します。
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ベストアンサー
補欠校で選抜出場が決まった時、 テレビの取材で、 「補欠校でも、いつでも選抜に行ける準備をしていた」 と、木内監督。 この時は、流石木内監督と仲間と話したのですが、 当時はチーム戦力が弱かったので、 彼一流の駆け引きだったと今は考えています。 夏はしっかり総合力を上げてきました。 木内監督のチームは、夏の選手権に照準を絞っていて、 夏は、総合力と成長力、 そして、何より監督の采配が一番大事。 木内監督は選手を乗せるが非常に上手い。 相手投手の球威が落ちたと見れば、 一気に強行策を取って大量得点を取る。 島田投手は、精神的に脆く、 すぐに感情を投球に出してしまう。 選抜で甲子園を経験できたことは極めて大きい。 この経験が、夏に繋がった。 選抜の一試合は3か月分の練習量に匹敵します。 木内監督にとって選抜は通過点で、 選手権優勝だけが目標。 故に、秋の関東大会には応援など来ない。 下級生5人くらいしかスタンドにいないから、 この時期から、選手のメンタル面を鍛え始める。 部員に聞いたら、こんなところに応援はいらない。 木内監督の指示だと言った。 木内監督は、相手投手、打者の能力、 現在の調子を見抜くのが上手で、 それを利用して、選手を乗せていく。 選手は、強攻で打てるし、抑えられるから、 自分の能力が上がったと勘違いする。 それは、更なる成長につながるから不思議だ。 島田投手も完全に木内マジックに乗せられ、 思考はポジティブ、強気のピッチングを通した。 もちろん、甲子園で成長できるような、 日々の練習、予選での育成采配があったからこそ。 力みもなく、非常に腕が振れていた。 木内監督の言うことを聞いていると、 必ず良いピッチングができる。結果も良い。 この信頼感と、のびのび投げられて勝利投手、 最初は、実力以上、最後は成長力ですね。
質問者からのお礼コメント
特に何かを言って聞かせたとかは無かったですかね?それにしても春のあの状態から夏準優勝までいくのですから本当に凄いですね。春にはいなかった1年生の仁志選手をレギュラー遊撃手で抜擢したのも凄かったと思います。
お礼日時:2020/12/3 0:45