ICBMの弾道高度は
最低でも約150kmです。
一方、空気抵抗が発生するのは
高度約80km以下ですが
実際には高度が高いほど空気抵抗は弱く
低くなるほど抵抗が増してゆきますので
実質的な減速になるのは
高度で30km以下あたりからです。
ICBMは最高速度がおよそ
7.8km/秒(時速2万8千km/マッハ23)です。
仮にこの速度で大気圏に
垂直に(に近い角度)再突入した場合
高度80kmから地上までは約10秒
空気抵抗が増す高度30kmからでは
たった4秒弱です。
実際に垂直には落下してきませんが
要するに大気圏に再突入してから
地上までの到達時間は
あって数十秒程度です。
仮にこの間に空気抵抗で速度が
1/3くらいまで(2.6km/秒≒マッハ7.6)減速しても
地上命中までの時間差は数秒単位しか変わらない
・・・という事ですね。