欧米(特に米)を範とし、欧米人を師とすれば良いと思い込んでいるからです。
かつての野球界、「日本のはベースボールではなく野球」だ、と揶揄されていました。
比較対象にすらならない似て非なるスポーツだと言われていたんです。
今、それが完全に払拭されたとまでは言えませんが、日本の野球指導者の努力によって、両国肩を並べるまでに日本の野球は進化した、と認める人は少なくないでしょう。
バスケも同様で、体格・身体能力・日常的にバスケに触れる文化、等々、そもそもが大きく違うのに、(特に男子チームの)バスケ指導者は野球指導者と違って未だ欧米の表面的なところだけを真似し続けているだけなので、追いつき、追い越せる日は来る訳がないんです。
一時期(30年ほど前)、韓国バスケが独自色を出して、「コリアンバスケット」と言われるほどにバスケ界を席巻しました。
その時、日本に通ずるものを感じた多くの『女子チームの指導者』が韓国に学び始め、指導者を招き、「日本のバスケ」を作り上げることにまい進し、今では自力でオリンピックの出場枠を取れるレベルにまで引き上げました。
一方『男子チームの指導者』は、ただず~っと「欧米信者」でいればいつかは救われると信じて疑わないのか、日本ならではのバスケを作り上げようという気はさらさら無いようです。
模範となるところを真似するのは大事ですが、そこに独自性を加えなければ師を超えることは出来ませんよね。
それを可能にしつつあるのが女子、全く先が見えないのが男子、といったところでしょうか?