戦争で与えた損害を相手国、第三国に弁償する時に、オカネではなく、実体のある設備や物で引き渡すことです。
後進国では常にインフレがあって貨幣価値が変動するから現物のほうがありがたいのです。
あるいはオカネと同等の価値のある資産を建設するとか。
日本がアジアの各国に賠償した時は、陸橋や港湾設備、立派な道路を賠償で建設しました。仕事をするのは主として日本の土木業者で、働くのは現地人労務者でした。
賠償を支払う日本政府にとっても、1950年代には外貨が乏しくて、国内企業に円で支払える現物賠償のほうが良かったのです。
こうやってアジア諸国に縁ができて、70年代にODA(海外開発援助)が花花盛りになります。