∇ ^2 E(r,t)−εμ×∂/∂t^2(E(r,t))−σμ× ∂ /∂t(E(r,t))=0
∇ ^2 E(r,t)−εμ×∂/∂t^2(E(r,t))−σμ× ∂ /∂t(E(r,t))=0 をマクスウェル方程式から導出しろと言う問題がわかりません。 大至急お願いします!!
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マクスウェル方程式を電場Eと磁束密度Bの関係で表すと ∇・E = ρ/ε ・・・[1] ∇・B = 0 ・・・[2] ∇×E = −(∂B/∂t) ・・・[3] ∇×B = μσE+με(∂E/∂t) ・・・[4] ただし、ρ:電荷密度、ε:誘電率、μ:透磁率、σ導電率 系内に点電荷が存在せずρ= 0 の場合、 [1]式は ∇・E = 0 ・・・[1]' 次に[3]式の両辺の回転をとると、右辺はベクトル演算の性質から ∇×∇×E = ∇(∇・E) - ∇²E さらに[1]'式が成り立つ条件では、以下のようになる。 ∇×∇×E = - ∇²E ・・・[5] 一方[3]式の回転の右辺は ∇×(−∂B/∂t) = −(∂/∂t)(∇×B) となり、さらに[4]式から以下のように変形できる。 −(∂/∂t)(∇×B) = −μσ(∂E/∂t) −με(∂²E/∂t²) ・・・[6] [5]式と[6]式は一致するから ∇²E = μσ(∂E/∂t) +με(∂²E/∂t²) すなわち、∇²E - μσ(∂E/∂t) -με(∂²E/∂t²) = 0 ・・・[7] が導かれる。 ちなみに、[7]の方程式は電信方程式と呼ばれます。 とくに真空中では、導電率σ = 0 として ∇²E -με(∂²E/∂t²) = 0 ・・・[8] これは、いわゆる波動方程(電磁波の方程式)で、 係数μεの平方根の逆数が光速度となります。 逆に金属のような導体中では、誘電率εが極めて小さいため ∇²E - μσ(∂E/∂t) = 0 ・・・[9] これは、熱伝導方程式(または拡散方程式)で、金属に高周波 電流が流れるときに生じる表皮効果を説明します。
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