伝来以降の用途が切り替わったからです。
元々、茶の器として伝来しましたが、当時は庶民が使えるような品物では無く、とんでもない贅沢品でした。
国内生産などが進んでも、まだまだ高級品であり、しかし余裕のある家などでは器を手に入れられるように変わっていきます。
それまでは無かった「贅沢品の美しい器」に、日本で特に重要視される「米」を盛ると言う発想が誕生して、それが一気に広まりました。
木製では無い磁器の器自体を「茶碗」と呼ぶようになり、ごはんを盛るものは「飯茶碗」ですが、飯が省略されます。
茶を注ぐための器は、より日本の慣習に合うよう形を変えていったので、茶碗とも湯呑み茶碗の前半を採って湯呑みとも呼ばれるように切り替わりました。