職員が乗る巡視船艇の大きさや職員自身の職務の級により値段は変わります。
乗組む巡視船艇の全長が20m以上の船(海上保安庁の船で言うPC以上の船)には人事院規則で定める調整数の5が付き、全長20m未満(海上保安庁の船で言うCLの船)には調整数3がつきます。
そこに職員の職務の級に応じた金額をかけます。
例えば海上保安学校を卒業したばかりの職員(職務の級が公安職棒級表(ニ)の1級職員)が全長20m以上の船である巡視船PLH型の船に乗れば、大体36000円ほど貰えます。
(7300円×調整数5=36500円)
全長20m未満の巡視艇であれば大体22000ほどです。
(7300円×調整数3=21900円)
職員の級が上がれば、基準となる額が変わります。
職務の級は階級が上がるなどするにつれ上がっていきますので、巡視船艇の士補と船長では同じ船に乗っていても、船長の方が貰える金額は高くなります。
この調整数により貰えるお金の他に、船に乗っていれば、航海日当や食卓金といったお金も入りますので、陸上で働く海上保安官より貰えるお金は遥かに高くなります。
船に乗っていると、何日も家に帰れなかったり、時には命がけの危険な仕事をしているからこそ貰えるお金となっています。
余談ですが、普段船には乗っていませんが同じ危険な仕事をしている特殊救難隊(海上保安庁の潜水士で海猿の最高峰)や特殊警備隊(警察でいうところのSAT)にも調整数5のお金がつきます。