免疫が花粉(症)に対して、これは大丈夫なやつと覚えてくれないのはなぜですか
免疫が花粉(症)に対して、これは大丈夫なやつと覚えてくれないのはなぜですか
反応しない人や、反応しない植物もありますが
ベストアンサー
免疫は外部から攻撃してくる自分以外のタンパク質を「敵」として覚えます。 細菌やウイルス、寄生虫などがその敵の主なものですが、まれに、食物や花粉といった本来無害なタンパク質を敵と間違えて覚えてしまって、それを排除するために過剰に反応してしまうのがアレルギーです。 食物は栄養源として貴重なものなので、これを敵として排除してしまうのは体にとって不都合です。 そこで口から摂取して吸収されたものについては、腸にある免疫システムが「これは大丈夫なやつ」と覚えてくれます。 これが経口免疫寛容といわれるものです。 ところが皮膚や粘膜などから侵入してくるアレルゲンに対してはこういった寛容性がないので、敵として認識されたままなのです。 最近大分広まってきた舌下免疫療法(舌下にアレルゲンを少量ずつ投与する治療法)はこの経口免疫寛容を利用したもので、すこしずつ「これは大丈夫なやつ」と教え込ませる方法です。 日常的に体の外側から花粉を浴びている状態では「大丈夫なやつ」とは認識してくれません。
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