ID非公開
ID非公開さん
2021/1/17 3:37
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荒川静香さんの現役時代のイナバウアーについて、トリノオリンピック前後?の時期に、「新採点方式では加点の対象にならない」との報道が出てきたのは何故ですか?
荒川静香さんの現役時代のイナバウアーについて、トリノオリンピック前後?の時期に、「新採点方式では加点の対象にならない」との報道が出てきたのは何故ですか? また、旧採点方式では加点の対象になったのでしょうか。 私見では、新採点方式でのイナバウアーは、トリノオリンピックの要素点では3S-2T-2Loの直前に行ったことで、該当ジャンプの加点が他のジャンプに比べてわずかですが大きくなっており、構成点では、トランジション/リンキングフットワークに反映されていると思います。 むしろ旧採点方式の方が、イナバウアーによってどう評価を得られたのかがわからず、加点の対象でないと言えるのではないでしょうか。 2004年の世界選手権では、テクニカルメリットが5.7-6.0と伊藤さんに続いて女子史上2人目の満点を獲得されましたが、それはイナバウアーではなく演技冒頭の3-3、3-3-2の高難度ジャンプに対しての評価であったように思います。 プレゼンテーションも5.8-5.9が並んでいましたが、それはプログラム全体の出来栄えに対しての評価であり、わずか数秒のイナバウアーがあったからといって高得点が得られたり、あるいはなかったからといって大きく減点されたりということはないのではないでしょうか。 つまり、私の考えでは「イナバウアーは旧採点方式だろうと新採点方式だろうと、ジャンプやスピンやステップではなく、得点になるかどうかはわからない」が正しいのではと思うですが、世間一般の認識では、「新採点方式では加点の対象にならないイナバウアーを荒川静香は自分の個性のためにあえて取り入れた」というのが主流です。 スケオタの皆さんはどうお考えでしょうか。 イナバウアーは新採点方式では加点の対象にならないのでしょうか。また、旧採点方式では、イナバウアーはそれさえあれば高得点が期待できるムーブメントなのですか?
フィギュアスケート・75閲覧・25
ベストアンサー
基礎点がある「エレメンツ」ではない、という意味で報道では「加点の対象にならない」ではなく「得点のつかない」という言い回しだったように思います。 旧採点は、6点満点の相対評価で、ジャッジの採点基準が不透明であって、ソルトレイク五輪ペアの採点でフランスのジャッジが不正を働いたことが明らかになり、新採点へと舵がきられました。 それにより、エレメンツごとの基礎点を決め、それぞれにジャッジが出来映え点をつけるという今の様式になりました。その後も、何度もマイナーチェンジが続いています。 2005~2006シーズンGPSで、荒川さんは2戦とも、真央さんと同試合に派遣され、どちらも真央さんに破れ、2位3位でファイナルに進めませんでした。何としても五輪への出場権を獲得するため、荒川さんは全日本に向けイナバウワーを入れない、という戦略で臨みました。結果全日本3位で、出場権を獲得します。(1位村主、2位浅田) その後自身最後となるであろう五輪のために、自分が魅せたい納得のいくプログラムを目指し、ショートもフリーも創り直すことにしました。 フリーは、自身が世界女王になった2004年の「トゥ-ランドット」に。そして、当時のファンたちが熱望していた彼女独特の「イナバウア-」をクライマックスに入れることとしたのです。(ショートはフリーで使っていた幻想即興曲)フリーの演技は、そこまでのしっかりした技術と美しい流れの演技を締めくくるイナバウワーは印象的なシーンとなりました。 実際、技のつなぎやエレメンツ前後の加点要素には繋がるわけですし、PCSでも高く評価される技だったと思います。 今の採点では、レベル1であるコレオシークエンスの中でイーグルやスパイラルとともにイナバウワーも取り入れられています。 ご質問者様の仰ることはわかります。 旧採点では、技術点の要素にはプラスにならないが、芸術点には反映されたのではないでしょうか。2004年のドルトムントの観客の反応をみるとインパクトは大きかったと思います。 そして、新採点ではエレメンツとしての得点にはならないが、GOEやPCSでプラスの要因となる、のではないでしょうか。
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ID非公開さん
質問者
2021/1/18 1:36