河合隼雄の名言で「やさしさの根本は死ぬ自覚」というのがあるのですが、これはどういう意味でしょうか?
河合隼雄の名言で「やさしさの根本は死ぬ自覚」というのがあるのですが、これはどういう意味でしょうか?
ベストアンサー
私としては、ふたつのポイントがあるのではないかと思います。 ひとつは、いつか死ぬということになれば、自分自身の利益を極限まで追求したところで、どうせ最後は無に帰すという結論になります。 そうであれば、人を蹴落とし、人とギスギスしてまで自分の利益の最大化に努めるより、人と仲良く助け合って暮らすことのほうが価値のあることのように感じるのではないでしょうか。 もうひとつは、自分も、他者も、いつか死なざるを得ない運命を背負わされた同類、仲間であるという意識が芽生えることです。 これは、性別や社会的立場などの違いを超越した「同質性」です。 「同病相憐れむ」という言葉がありますが、同じ運命を背負った「人間」同士、仲良く助け合って暮らしていこうという気持ちになるのではないでしょうか。
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございました
お礼日時:1/26 19:12