ゴジラとシン・ゴジラでは事情が全く違います。恐らく三田村首相がどう説得しても核兵器使用は止められないでしょう。 ゴジラ1984で米ソが核兵器使用を主張した内容は、日本の次はソ連のウラジオストクなどが襲われるかも知れない。という内容でした。つまり日本だけでなく周辺国も襲うかも知れない。 しかし今は日本を襲っている段階ですぐ周辺国が襲われるわけではない。また自衛隊などもあの説得の段階ではまだ敗れているわけでもない。 米ソにとってはすぐ自国が襲われるわけではなく、実際すぐ核兵器を使って殲滅しなくてはならないほどではなかった。だから防衛大臣は「米ソは核を使いだがっている」と疑ったのです。 一方のシン・ゴジラでは既に自衛隊はタバ作戦に敗退し、在日米軍もB-2を撃墜され壊滅状態。通常の軍事力ではもはや通用しない状態でした。 しかも巨災対の分析でゴジラは無生殖、つまり一匹だけで無限に増殖する能力を持つ。しかも進化して有翼化つまり翼を持って飛行する可能性もあり、世界中に拡散する危険があった。 さらにゴジラは出現から数時間で二足歩行に進化し、4日で2倍に進化するという考えられないスピードで進化しており、活動を再開すれば世界中に拡散する進化を遂げる可能性が高い。 つまりゴジラが拡散し世界中を襲う可能性が現実になりつつある、という世界の危機だったのです。 なので活動を再開すればすぐに核で殲滅する必要があった。 よって三田村首相だったとしても世界中にゴジラが広がる危機の前にはどんな説得も通じなかったでしょう。 そうなると巨災対のゴジラ凍結作戦のように「具体的にゴジラを止める方法」を提示するしかなかったでしょうね。