趣味でc言語使っているものです。 コードべた張りになってしまいますが、c言語を勉強したてだった私がポインタで悩んだのは次のコードがなぜうまく実行できないかです。 これの理解に時間がかかりました。 #include <stdio.h> #define ROW 2 //行列の行数 #define COL 3 //行列の列数 /* 行列の内容を出力する関数 */ void print_matrix(int **mat){ for(int i = 0; i < ROW; i++){ for(int j = 0; j < COL; j++){ printf("%d\t",mat[i][j]); } printf("\n"); } } int main(void){ int mat[ROW][COL] = {{1,2,3},{4,5,6}}; print_matrix(mat); return 0; } /* 望んでいる実行結果: 1 2 3 4 5 6 */ 当時の私は1次元の配列を関数に渡すのは造作もないが、2次元以上になるとなぜか表記方法が煩雑になる。くらいにしか思ってませんでした。 仮に1次元配列ならば、 void print_array(int arr[]); でも void print_array(int *arr); でもいいのに、2次元配列を渡すとなると void print_matrix(int **mat); これではうまく実行できない。なぜか? という感じです。 (※print_arrayはintの1次元配列の要素を出力する関数とし、いずれの関数も動的でない配列を渡して呼び出すものとします。) ポインタが難しいのはその仕様が独特且つ初心者には複雑に感じるからだと思います。 糖衣構文によってポインタと配列はとても親和性があるように見えますが、それゆえ初めて学ぶときに多くの誤解を招きがちです。 また、宣言したポインタは何の型を指すポインタなのかを厳密に理解できないうちは扱うのは難しいです。 int *p[3]; //pをintへのポインタの配列(要素数:3)として宣言する。 int (*p)[3]; //pをintの配列(要素数:3)へのポインタとして宣言する。 int **p; //pをintへのポインタへのポインタとして宣言する。 以上の違いを丁寧に説明してくれている本やサイトはあまりない気がします。 さらにconstがからんでくるとどういう意味/動作になるかとか、malloc/freeの使い方、関数ポインタとは... というすぐに理解できないかもしれない仕様があります。 分かる人には一瞬なんでしょうが。 他の方が仰るようなメモリ空間や番地の概念もそうなのですが、基礎となる仕様が複雑だから初心者が躓くのではないかと考えます。