現物を持っていないなら論外です。
レバレッジトラッカーは名前にこそ含まれていませんが、これは先物に対しての債券型商品です。
一番の問題はビットコイン等の暗号資産市場は24時間動いているのに対して、レバレッジトラッカーはCMEの営業日にしか取引出来ないことから休業日に急騰落した際のリカバリーが出来ない場合があります。
(しかも動くときは敢えてCMEの目が無い時に動きやすい)
例えばレバレッジトラッカーにかける金額と、おなじ倍数になる現物を持っているなら、まだ現物で潰しは効くのですが、裸でもってしまう場合は単純に危険になります。
(例えばマイナス3倍に1万円、ビットコイン3万円で組むイメージ)
したがってこの商品自体は利益を狙うよりは現物に対してヘッジ方向で持ち、現物価格の下落による差損を埋める目的で持つならギリギリセーフなのですが、例えば現物(実質1倍)+プラス5倍みたいな買いの6階建てみたいなことは暗号資産のようなボラティリティでやってしまうと危険でしかありません。
またヘッジで持つ場合も基本的には順方向では損切り、逆行で損失補填としていくので過剰な利益を得られるわけではありません。
それとこれは先物なので必ず限月があることから無限塩漬けが出来ないという問題があります。
つまり、限月でマイナスの場合は実質0円で精算となり、仮に清算後に急騰落をしても精算した証券の利益は当然得られませんから、新規資金で新しくポジションを持たないとならなくなります。
ですので、こういった商品は強いトレンドの渦中に保険として持つならまだしも、平時で持つのは減価リスクの方が強くなりますし、裸で持つのは自殺でしかありません。
そしてもう一つ、自分でトレンドの強弱や潮目が判定できない人は絶対にレバレッジ運用をしてはいけませんし、このような上下方向に賭ける証券を持ってはいけません!
今の時点でリスクを自分で理解出来ておらず、更に検討するのは既にギャンブルマインド全開なので、絶対にやらない方が良いです。
十中八九で破産するでしょう。
そんなに甘い商品でもなければ、小資本な庶民や理解が今一つな素人向けの簡単な商品ではないということです。