ID非公開
ID非公開さん
2021/3/2 3:57
2回答
FTX?の者です。 中高生の時は女という性が嫌だった所謂FTMでした。
FTX?の者です。 中高生の時は女という性が嫌だった所謂FTMでした。 大人になったら絶対に男になる!と決めていたのですが、高校卒業目前にして男として生きてく自信が持てなくなったのをきっかけに、女で生きてくことに積極的になり女として生活してきました。彼氏も好きな人もできました。 現在25歳。ここ1年、また女らしくいられなくなるようになりました。以前のようにスカートや女性らしいおしゃれな服装はもう着たくありません。もうここ1年近くメンズ服しか着ていません。ただ、昔のように男になりたい!とまでは思わないんです……。男性に見られたい、男性として接してもらいたい、男性として生きたいとは思うのですが、性別を変えたいとまでは思っていないんです。 性自認はまだはっきり分からないです。性の対象は元々女性として生活してた時もバイでしたが、今は男は無理で女の人が気になってしまいます。 FTXという言葉自体さっき知ったばかりで、ひょっとしたら自分はFTXの部類なのかな?と思ってるのですが、当事者の方どう思いますか? 詳しいお話お聞かせ願いたいです。
性の悩み、相談・57閲覧
ベストアンサー
>ただ、昔のように男になりたい!とまでは思わないんです……。 という質問者さんには【ジェンダーレス】という考え方を紹介します。 >自分はFTXの部類なのかな? という質問に答えるため ①社会学的ジェンダーについて ②FtMと社会的ジェンダーについて ③ジェンダーレスという考え方 という順でお伝えします。 ①社会的ジェンダーについて 【社会的ジェンダー】とは誰か他人のために都合よくつくられた「男らしく」「女らしく」というような性のことです。 【生物学的ジェンダー】とは性器や二次成長、妊娠出産といった性のことです。 例えば体が男の人が 「男はどんなに辛くても泣いてはいけない」 「男はデートで必ず女におごらなくてはいけない」 「男は危険で体力のいる仕事を避けてはいけない」 「男は可愛い格好やメイクに興味を持ってはいけない」 という決めつけに反発したり違和感を覚えたら、その人は女性ですか? 体は女の人が 「女はいつもおしとやかにしなくてはいけない」 「女はボーイッシュな格好をしてはいけない」 「女は髪を長くし毎日化粧をし私服はスカートをはくべき」 「女は男性を立てなくてはいけない」 「女は共働きも増えていますが、料理洗掃除介護に子育てと旦那の身の回りの世話を全部して当たり前」 に反発したり違和感を覚えたら、その人は男性ですか? 「そんなことはない」と思える人もいれば 「違和感があるから異性かもしれない」と 強く思う人もいます。 「社会的ジェンダー」に違和感をまったく感じないという人はいないですが 違和感の感じ方には個人差があります。 ただし「社会学的ジェンダーに違和感があるから生物学的ジェンダーを変えなくてはいけない」わけではありません。 ②FtMと社会的ジェンダー 身体は女性で心が男性の人をFtMといいます。 その中にはトランスジェンダーと性同一性障害が含まれます。 トランスジェンダーは性適合手術をのぞまない人や、性同一性障害の診断が降りなかった人、そもそも病院にいかずに自称する人も含まれます。 トランスジェンダーは当事者の自称性が最大の特徴です。当事者が自称したらすべてが「本物」。 当事者の心の中を見ることができない他人が当事者の自称を疑うことは「差別」とされています。 もし、質問者さんが「私は、FtMです」と自称さえしたらその時点で「本物」です。 誰も「あなたはFtMではない」とは言えないので、「あなたはFtMです」という診断書も存在しません。 ただし、「性同一性障害のFtM」には診断が必要です。 「性同一性障害」には医師二人の診断が必要なのは、一方通行しかできない性適合手術を受けたあとに 「やっぱり、自分が感じていた違和感は社会的ジェンダーの方で、生物学的ジェンダーではなかった」 「元の性に戻りたいけれど、もう2度と戻れない」と自殺してしまう当事者の方々を一人でも減らすためです。 性適合手術は生物学的ジェンダーを変えることしかできません。 でも、社会学的ジェンダーに違和感を持つことで「異性になるべきだ」と感じてしまう人は存在します。 また、「自分は女の人が好きだから、性同一性障害に違いない」と性適合手術を受けた当事者が 「自分は本当はレズビアンであって、生物学的ジェンダーは変更するべきではなかった。でも、もう2度と戻らない」と自殺したケースもあります。 社会的ジェンダーと生物学的ジェンダーを別けて考え、それでも性適合手術を受けたい人は病院に行き【性同一性障害】として病院に診断を受けにいかれると良いでしょうが、「自分は性同一性障害かもしれない」という自認が誤認だった場合の危険性も知っておいてほしいです。 ③【ジェンダーレス】という考え方 「男らしく」「女らしく」という 社会学的ジェンダーにとらわれず 特技、服装、趣味、人との関わり、職業などあらゆる場面で自分の思うように生きようという考えが【ジェンダーレス】です。 ・可愛い服も、格好いい服も、自分で選んで着てみたい。 ・髪も短く(長く)したい ・一人称も自分で決めたい。 ・「女らしく」「男らしく」と言われたくない ・憧れる体型は性別にかかわらずに自分で決める。 ・付き合う人(友達や恋人)を性別で決めつけたくない などのことを「男らしく」「女らしく」にとらわれず、自由に選択できるようにしようというのがジェンダーレスであり 現在、日本はこの【ジェンダーレス】を目指しています。 そして、「男らしく」「女らしく」を押し付けることは差別だといわれています。 ただ、最近はLGBTQ+の言葉ばかりを先に覚えてしまって 「男らしい」「女らしい」に違和感を覚えたり、憧れたりするだけで、 「自分をLGBTQ+のどれかにいれなくちゃいけない」とか Xジェンダーやトランスジェンダーと自称する人は増えています。 でも、 「Xジェンダーらしくしないといけない」とか 「トランスジェンダーだから同性を好きにならなくちゃいけない」とか 「同性が好きだから性適合手術を受けなくてはいけない」とか 「体は女の性同一性障害だから男らしくしないといけない」とか 別の「~らしさ」を自分に背負わせる人が増えていると感じます。 後者の場合は、それって「女らしい」「男らしい」と同じように自分で自分を差別しているのと同じですよね。 多様性を受け入れようとしていたはずが、 いつの間にか自分をどこかの枠(わく)の中に入れないと生きていけない社会にするための枠を 増やしているだけで、苦しみが消えない人もいます。それはジェンダーレスとは真逆です。 また、「性同一性障害の人がジェンダーレスの考え方をしてはいけない」とか 「ジェンダーレス男子らしくしないといけませんか」とか 「ジェンダーレスの考え方をもつ女子はスカートはいてはいけない」とか ↑こんな考えも性別による決めつけです。 だから、質問者さんが女性のままであっても、性同一性障害であっても、そのままの性自認で 「こんな考え方もあるんだなぁ~」くらいの感じ方でOKです。 質問者さんが自分は今の自分のままで 「誰か他人に都合よく作られた社会的ジェンダーは必ずしも全員に当てはまるとは限らないよね。自分は、違和感を感じるな」と考えることができます。 「自分は性別にとらわれずに自分が仲良くしたいと思う人と仲良くしたいな」 「自分は自分が着たい服を着たい」と 自分の意思で考え、意見を言えたらもっと視野は広がります。 そんな人が増えることが将来の日本にとって必要なことだと私は思います。 男、女、である前に、人は人であるべきです
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ID非公開さん
質問者
2021/3/3 21:52
とても分かりやすかったです!! 優しく色々教えてくださりありがとうございます。勉強になります。自分がいかに何も知らなかったのか思い知りました……。 ひとつお聞きしたいのですが、Xジェンダーとはなんですか?ジェンダーレスの事でしょうか? お話聞く限り、あくまで枠にくくるとしたら、自分はトランスジェンダーまでいかない、ジェンダーレスなのかなぁと感じました。 でもなんか、いちいち枠にくくる必要なんかないのかなってお話聞いて思いました笑。白黒ハッキリさせろ!って時代も経験してるので今は多様性って事で胸張って生きれそうな気がします。
質問者からのお礼コメント
とても親戚丁寧にありがとうございました!! 分かりやすく説明してくださったので勉強になりました。
お礼日時:3/6 1:41