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光村図書、中学校2年「枕草子」についての質問です。

回答(4件)

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中二だったら「あてなるもの」の段かな。 ほかの段でも「水晶」を原文では「すいさう」と書いていますから、教科書の表記は原文(写本)に忠実に書いたものです。 前の方が「ゃ、ゅ、ょ」の拗音は室町時代以降とおっしゃっているのは、和語のことであって、「水晶」のような漢語ではすでに拗音が入ってきていましたので、発音は「すいしょう」であったかと思います。 そして、漢語を仮名で書く時の決まりを体系化したのは、江戸時代中期の本居宣長。これを「字音仮名遣い」と言います。そして、正しい字音仮名遣いでは、最初の方のおっしゃる通り「水晶」は「すいしやう」です。 しかし、『枕草子』の時代にはそういう原則がなく(原則を知らず)、てんでに、よく言えば自由に、悪く言えばでたらめに書いていたのです。 また、和語の仮名遣いを体系化したのは江戸時代前期の契沖。それまでは、和語の仮名遣いすらかなり自由だったのです。

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枕草子に「すいさう」は四箇所出て来ますが、すべて「すいさう」と書かれています。(by日本古典文学大系) ①[すいさう]のずず〈あてなるもの〉 ②[すいさう]などのわれたるやうに〈月のいとあかきに〉 ③[すいさう]のずず〈關白殿二月廿一日に〉 ④[すいさう]のたきなど〈十二月二十四日宮の御仏名の〉 従って、この「すいさう」は誤記ではありません。 現代語の「∫o :」が中古文献で「さう」と表記されている例は他にも「さうぜん(生前)」「さうぞく(装束)」「さうぶ(菖蒲)」「さうが(唱歌)」等があります。 中古のサ行子音は不明ですが「ts」もしくは「t∫」であったろうと考えられます。 そのいずれであったにせよ、室町期頃には「∫」に変化していたでしょうから、室町期には「さう」は「∫au」という発音になり、さらに「∫au→∫ɔː→∫o :」と変化した結果、現代音では「∫o:」すなわち「しょう」と発音されるようになったと考えられます。

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簡単なことで、平安時代に「しゃしゅしょ」の拗音は存在しなかったのですよ。 日本語の音韻体系に組み込まれたのは室町時代。 当時は「すいそう」と読んでいたと思われます。

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実物を見ていないので分かりませんが、その教科書の振り仮名が間違いですね。正しくは「すいしやう」です。

友朋堂文庫では、すべて漢字表記の「水晶」ですので、振り仮名は不明です。当時は既に拗音はありました。枕草子にも「殿上人(てんじやうびと)」、「兵衛(ひやうゑ)」などが出て来ます。 岩波古語辞典には「すいさう」の項目はなく、「すいしやう」があって、枕草子(能因本)の用例を出しています。 「すいさう」という本があったとしても、それは「すいそう」とよむべきであって、平安時代にそれを「すいしょう」と読んだなどとは言えません。 だから、光村の準拠したテキストが信じられるかどうかはともかく、教科書の振り仮名に「すいさう」とあるのを、現代仮名づかいになおしたら「すいしょう」となるのだというのはどう考えても正しいとは思えない。せいぜい、「すいさう」とあるのは、現代の水晶(すいしょう)のことだという、語意注記であって、現代仮名づかいだとか、発音(読み方)の注記だとか言うのは、間違いだと思ってよろしい。