私は可能性はゼロに近いくらい低いと思っています。
そう思う理由はこんなにたくさんの情報を総合して判断した結果です。
①中華人民共和国が建国したとき、我が国と国交を結びたい国は台湾と断交しなければならないと主張しました。国際社会の大部分はこれを認めて台湾と断交して新生中国と国交を結んだことはご存じないですよね。つまり台湾は中国の領土であることを国際社会の大部分が認めているのです。ただ香港のように支配していないことが違う点です。
1949年10月の建国以来、70年間台湾を支配したことがありません。香港のように支配したいという思いがあって当然ではないでしょうか。
中国は建国当初から台湾を統一しようと思っていましたが、香港と違って支配力が及ばなかったためにこんにちの状態になっています。経済発展が進んでそれなりの国力を備えたことから台湾統一を実現したいと動き出したのです。
メリットとかデメリットとかいう次元の話ではなく自国の領土ですから統一したいと考えるのは当然のことで、ただそれを武力で行うか平和的に行うかというだけのことです。
中国がこれまでの経済発展を棒に振ってまで台湾の武力統一に動き出すのかといえば、私はそこまではしないのではないかと考えています。
ただし、アメリカは台湾と断交したその日付で「台湾関係法」という国内法を施行して台湾を保護する政策をとっていることが中台問題を複雑にしているのです。
かりに中国が武力で台湾を統一しようとすれば、対抗上アメリカは台湾のために武力でこれを阻止しようとするでしょう。そうなればそれは米中戦争ですよね。中国がはたしてそうまでして台湾統一を急ぐのかといえばそれはないと思います。
②そもそも「台湾有事」と言われるようになったのはアメリカ軍の高官が議会の委員会で「台湾の武力統一は6年以内に起こる」と証言したことが世界に報道されると日本国内では一斉に「台湾有事」騒がれることになりました。これに加えて中国のウイグル族の人権抑圧が報道されると、アメリカをはじめとする西側諸国の経済制裁に反発した中国が「台湾を武力で統一することもできる」発言したことが加わって騒がれています。
然し、「台湾侵攻」は決定事項ではありません。