ドイツ軍はパンター戦車に絞って作れなかったのはなぜですか? タイガーは燃料食う割にはそれほど役に立たなかったと思います。
ドイツ軍はパンター戦車に絞って作れなかったのはなぜですか? タイガーは燃料食う割にはそれほど役に立たなかったと思います。
ベストアンサー
パンターは主力戦車として装甲師団戦車連隊に配属されるため開発された戦車 ティーガーは対仏戦でシャールB1やマチルダのような重装甲戦車に苦戦したため、ヒトラーが100mmの装甲に敵の重装甲を貫徹できる88mm砲搭載の重戦車を望み 独ソ戦の始まる前の41年5月に開発命令が出された また重装甲戦車に対抗できる他に歩兵を支援し堅固な敵陣地を直接火力により制圧し突破口を啓開するための突破戦車としての役割を持つ 実はティーガー用の88mm砲砲弾は対戦車用の徹甲弾より対人対物用の榴弾の生産量の方が多い 88mmという口径は75mmより破壊力のある榴弾を発射できる タングステンを使用した工作機械の不足により最終減速機を故障の出やすいシングルラディアスにして生産価格をⅣ号戦車並に抑えたパンターとは違い 高価なダブルラディアスにしたティーガーの価格はパンターの2.5倍になった 従ってティーガーはエリート師団の装甲擲弾兵師団GD以外には大隊規模での配属はなく、独立大隊で編成された よく間違われるのはティーガーはトランスミッションは悪い 実際はさほど不具合はない むしろティーガーを再生したイギリスのボービントン戦車博物館のスタッフによると 指1本でもシフトチェンジは可能 同じスタッフがT-34のシフトチェンジは二人がかりでないと出来ない場合があると酷評したのと正反対である 燃料を食うのは当たり前の戦車の燃費を問う方が間違え 大戦中最高出力エンジンを搭載しても荷重が大きい しかしながらティーガーⅠでは200発以上の大小問わず銃砲弾受けても帰還できたし、ソ連軍戦車とは比べ物にならぬぐらいの居住性は良かった 特に操縦席では足を伸ばして寝ることができたという 88mmなら当時の同世代戦車を長距離で捕捉破壊が可能 まだ大戦期のディーゼルは防音防振がなされておらず 特に行進間射撃を禁じ停止射撃での正確な射撃、複数の戦車により相互に援護しながら前進後退をする交互躍進射撃という戦車戦術を採るドイツ軍戦車には停止状態からの加速力が必要だからディーゼルじゃ具合が悪い しかもディーゼルで長距離走れたとしても大戦期のT-34の潤滑油積載量は145km分しかない 1944年4月ルーマニアでソ連軍はJS-Ⅱを初投入したが 装甲擲弾兵師団GDのティーガーⅠ大隊により弱点の車体前面の装甲バイザーを見つけられ集中攻撃され壊滅させられている
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