骨相学(性相学)はドイツとオーストリアで生まれたもので、頭骨の形状から、その人の性格その他の心的特性を推定できるという考えから、脳の形状は頭蓋骨の形に反映するとして、頭蓋骨の大きさと形状が知能に直結するという考えで、27の心的特性を頭蓋表面に割り当てて、ここの形の人はこういう性格で、こういう仕事にむいているとか戯言を述べました。
これだけでも何の根拠もないのですが、これがさらにいろんなところで発展して、均整がとれたハンサムは知的、美的バランスが悪いブサイクは低能、みたいなことを、顔や体のパーツの間隔や長さを図って体系化されて、優良ゲルマン人の姿を規定しよう、劣等種の特徴を規定しようというナチスのアホ思想につながっていきます。