私は今ファンタジー小説を書いています。そこでネットを調べても分からないことがあったので質問させていただきます。
私は今ファンタジー小説を書いています。そこでネットを調べても分からないことがあったので質問させていただきます。 中世ヨーロッパで、女性が当主となるようなことはあったのでしょうか。あった場合、女当主はなんと呼ばれるのでしょうか。伯爵の場合、普通に伯爵夫人でいいのでしょうか。
ベストアンサー
あります。ただし基本的に男子継承であり、地域によっては女性継承を認めないところもありました。 男子の子が全滅した場合で娘しか継承者がいない、という状況になってはじめて女性当主となりますが、その女性当主が亡くなったあとは夫側家系がその領地を継承します。 フランスとドイツは旧フランク王国のサリカ法(男子のみ継承可)の国だったため、君主に女王や女帝はいません。かのマリア・テレジアでさえ実質女帝だったにも関わらずあくまで夫が皇帝位についています。 一方でそんな縛りはないスペインやイギリスには女王が平然と存在しています。 このように国王級や、家系がサリカ法を代々使用すると決めていた家以外は、サリカ法の範囲内でも女当主というものが存在します。有名なのにマリー・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュ女公)があります。とはいえ彼女すら「名目上の女公」扱いではありました。彼女は伯位ももっていたので女伯という称号もありました。 称号名ですが、日本語では女伯とか女公と称されます。公女だと王女と同じくあくまで「公の家の娘」になってしまうので、女伯爵とか女公とか言われますね。そもそも女王もそうですよね。 ちなみにマリーの場合デューク(公・公爵)ではなく、プリンス(公)のほうです。公には「家臣称号や爵位としての公・公爵・デューク」と「1国の君主号としての公・プリンス」と2種類あります。日本語だと1つなのでややこしいですね。マリーはブルゴーニュ公国という独立国の君主な点に注意です。君主だと「爵=家臣としての称号」は使えません。公爵と言ったとたん、どこかの国の王の家臣という意味になってしまいます。 なろう系中心に「○○爵」を使い勝ちなので注意ですね。 ○○伯爵夫人だと「○○伯爵の妻(妻には爵位なし)」になってしまいます。女性当主ならば女○(女王、女公等)になります。
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質問者からのお礼コメント
皆さんとても丁寧に回答を下さったので迷いましたが、個人的に一番わかりやすいと思ったものを選ばさせて頂きました。ありがとうございました。
お礼日時:1/16 19:23