ウルムチからカシュガルまでタクラマカン砂漠の中を4日間かけてバスで行きました。 夜はオアシスの旅舎で泊りました。旅舎以外に何もありません。電気は自家発電ですが、消灯時間になると切られてしまいます。 深夜、屋外にあるトイレに行きましたが、その夜は曇っており、星あかりがなく、漆黒の闇でした。いくら待っても、全く目が慣れません。目が慣れない闇って、初めて経験しました。本当にマジで何も見えません。 手探りで進みました。何か獣が走っており、砂を蹴る音だけが聞こえビビりました。 さらに進むと、目と鼻の先、10センチくらい前に何か大きな生き物がいてビックリしました。 目をよく凝らして、さらに近づいてみて、やっとわかりました。それは牛でした。 もう、トイレに行くのは断念して、その辺で済ませました。 部屋に戻る途中で、溝に足を突っ込み、靴がドロドロになりました。自分のベッドに帰り着いた時、本当に助かったと安堵しました。 38年前の学生時代の話です。